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 この2013年秋、韓国のスマートフォン市場では、端末は5型以上の大画面で競争、キャリア(通信事業者)はLTEでモバイルテレビを安く利用するサービスで競争を繰り広げている。

 10月まで韓国大手キャリア3社は「黄金周波数でよくつながるLTE-A」と、周波数を全面に出すCMをしていた。「黄金周波数」とは日本で言うプラチナバンド、800~900MHzの周波数帯のことである(詳しくは関連記事参照)。

 日本ではどうなるか分からないが、韓国では周波数だけでは一般消費者にLTE通信の速さが伝わらなかったようだ。今では高画質モバイルテレビや音楽サービスに競争の重点が移っている。スマートフォンからLTEで途切れることなくハイビジョンクラスの高画質で野球中継やDVD発売前の映画を視聴し、「5.1chサラウンド」で新曲もどこより早く聴けるといったことをアピールしているのだ。

スマホ端末は大画面化

 この秋人気のスマートフォンも、サムスン電子のGALAXY Note 3(5.7型)、LG電子のG2(5.2型)、パンテックのシークレットノート(5.9型)のように、5型以上ばかりである。移動中に1人でテレビや映像コンテンツを楽しむには小さすぎずちょうどいいサイズだ。

 キャリア3社のモバイルテレビやスポーツ中継はLTE加入者でないと利用できないようになっている。KT、SKテレコム、LGU+の3社は「広帯域LTE」という、さらに速度が速くなったLTEサービスを提供している。広帯域LTEサービスでは、LTEは下り最大100Mbps、LTE-Aは下り最大150Mbpsである。LTE-Aの実際の速度はソウル市内中心部で70Mbps前後、人が多い地下鉄の中では20Mbps前後だった。