2013年10月18日から発売になったWindows 8.1を搭載したPCが、まったく売れていない。
量販店のPOSデータを集計するBCNによると、10月18日から31日までの発売実績は、2009年10月に発売となったWindows 7発売時の2週間の販売台数を100とした場合、Windows 8.1搭載PCの販売台数は、わずか「7」にとどまっている。つまり販売台数は14分の1以下という低さなのである。市場構成比はわずかに3.5%だ。これはWindows 8と比較しても大幅に減少していることになる。
では、なぜWindows 8.1を搭載したPCの販売がこれほどまでに不振なのか。
理由のひとつが、Windows 7やWindows 8の時には、発売日に新OSを搭載したPCが、主要メーカーから一斉に発売され、量販店店頭も賑やかな様相となったのに対して、Windows 8.1の場合には、発売2週間後でも、まだ新製品投入が限定されている点にある。
BCNによるとPOSデータに登録された新OS搭載PCは、Windows 7では298機種、Windows 8では251機種に達していたのに対して、Windows 8.1の場合は、現時点では86機種にとどまっている。
日本マイクロソフトでは、「Windows 8では、日本国内で250機種以上のPCが発売されたが、Windows 8.1では年末商戦までに300機種以上が発売されることになる。そのうち4割が、タッチ機能搭載モデルになる」という。
現時点で86機種しか発売されていないということは、これから出荷される新製品の3割程度。新製品が出そろうのはまだまだこれからだ。
日本マイクロソフトの香山春明執行役常務は、「特に、タブレットが出そろっていない。各社の主力PC製品が出そろうのは11月下旬。そこからが本番になる」と語る。
言い方を換えれば、これまでようにOSの発売日に合わせて業界全体が盛り上がるのではなく、メーカー各社の戦略のもとに新製品の投入が行われていることを意味している。