愛用のプリンターが壊れた。セイコーエプソン(以下、エプソン)の「PM-A970」。写真印刷の品質も見事、フィルムもスキャンできる優れもの、ということで気に入って使っていたのだが、最近、色が狂ってしまって、買い替えた。今度はいざというときにはA3で印刷できる、という「EP-976A3」を選んだ。無線LAN内蔵でスマートフォンとの親和性も高いとにらんで導入した。設定が面倒くさそうだなと思ったけど、まあまあの手軽さ。ただ、iPhoneなどで印刷するには場面によってだが工夫も必要で、コンシェルジェサービスの出番も必要そうだ。
プリンター操作もタップ、スワイプなんだね。へ~~
2006年発売のプリンターを大事に使っていたもので、最近のプリンター仕様がどんなものになっているのか、浦島太郎状態だった。新型プリンターを使い始めて、一種のカルチャーショックを感じてしまった。
操作パネルが液晶で、表示されたものをタッチすればいいというところまでは、なんとなく気分で分かったが、画面内にたくさん情報が表示されている場合にスワイプしてスクロールさせればいいとはちょっと驚いた。しかも、タッチパネル周辺に配置されたホームボタンや実行ボタン。これも一種のタッチスイッチとなっていて軽く触れるとコピーが始まっちゃったりして、最初は慌てた。しかし、このあたりのスイッチに稼働部品が使われていないのは、故障低減、製造コスト削減で大いに貢献していることだろう。iPhoneの普及でスワイプのできるタッチパネルがここまで一般化したのだと考えると、なかなか感慨深いものがある(図1)。
さて、この新製品、プリンター筐体サイズは以前のA4機、PM-A970よりも小振りにスマートになっているのに、いざという時にはA3用紙にも印刷できる優れものだ。私は日ごろ、雑誌向けに原稿を書いているが、校正時にどうしてもA4見開きのゲラ(修正指示のための校正紙のこと)が欲しかった。また、写真も趣味にしているとA3用紙に印刷して玄関に飾りたくなるというものだ。
そんなニーズに、このプリンターは持ってこい。狭いSOHOオフィスにどでかいA3機を入れると身動き取れなくなる。これくらいのサイズなら何とか、デスク周辺に置ける。しかも、今度のプリンターは無線LAN接続だから、プリンターだけをどこか別の部屋に置いてもよい。
ただし、A3用紙は1枚1枚手差しになるから、雑誌のゲラ刷りを印刷しようとするとなかなか骨が折れる。う~~ん、ここは我慢のしどころかなあ。この製品自体の詳しい評価記事がこちらにあるので、参考にしていただきたい。