直井研究員(以下直井):所長、メールの振り分けってどうしていますか?
平野所長(以下平野):相手や業務内容に応じて、メールアドレスで振り分けているよ。あまり細かくしないのがポイントかな。細かくしすぎると逆に分からなくなるからね。
直井:先日、取引先の萩原さんから興味深い話を聞きました。
平野:どんな話?
直井:萩原さんは、1日に100通くらいメールを受け取っていて、そのうち20通から30通くらい返信しているそうです。
平野:100通は多いほうだね。
直井:その中には迷惑メールや不要なメールも含まれているので、メールボックスをきれいにしてから開封するのが日課だそうです。
平野:古いメールから順に見る人、新しいメールから順に見る人、重要な人のメールから見る人。メールの処理はひとそれぞれだね。
直井:メールの振り分けも徹底しているそうですよ。
平野:へえ。
直井:それで「迷惑なメールかどうかを、どのように判断するか」って話になったのですが、萩原さんは「FROMとTOのメールアドレスが一致したら不必要なメール」と判断しているそうです。
平野:送信者がTOに自分のメールアドレスを指定して、BCCで一斉送信している営業メールを見かけるからね。FROMとTOの一致で判断するというのは、面白い視点だね。
直井:へ~って思いました。だって、普段メールのやりとりをしていて、自分のメールアドレスをTOに入れて送ることはないですからね。相手のメールアドレスをTOやCCに入れて送ります。TOに自分のメールアドレスを入れるということは、通常の仕事のメールとは違うってことなので、ちょっと怪しいメールです。
平野:ちょっと待って。そのメール、怪しいメールとは限らないぞ。