スマートフォンで毎日の収支を管理している人は少なくないだろう。Google Playには、選びきれないほどたくさんの家計簿アプリが配信されている。他のユーザーの評価が高いものなど、いくつかのアプリを試してみて、使いやすいものを選ぶとよいだろう。
しかし、実際に使ってみると「入力はしやすいが、細かい分類ができない」「機能は多いが、操作は面倒」など、どのアプリにも一長一短があったりする。筆者も、なかなか満足できるアプリに出会えず、いわば“家計簿難民”の状態にあったのだが、ようやく、納得がいくアプリが見つかったので、それを紹介したいと思う。
筆者が、現時点で最も便利だと感じているのが「Zaim」。定番アプリの1つなので、すでに使っている人、過去に使ったことがある人も少なくないのではないかと思う。
このZaimの最大の利点は、マルチデバイスで使えることだ。筆者は、スマートフォンのほかにiPadも使っているのだが、Zaimは入力データをクラウドで管理する仕組みなので、両デバイスで同期して使うことができるのだ。
買い物の入力には、常に持ち歩くスマートフォンが便利だが、入力することが多い場合や、一定期間の収支のチェックなどには、大画面のタブレットの方が使い勝手が良い。Zaimに入力したデータは、あとから編集できる。筆者は、スマートフォンでは金額だけを入力しておき、あとでタブレットで項目やメモなどを追記する、という使い分けをしている。なお、筆者はあまり活用していないが、カメラでレシートを読み取って自動入力できる機能もある。
OSが違っても、操作性がほとんど同じであることもZaimの利点。AndroidスマートフォンとiPad、あるいはiPhoneとNexus 7という組み合わせで使っている人には重宝するはずだ。また、今後、機種変更した際も、それまでに記録したデータを引き継げるので安心だ。Zaimは、さらにパソコンのWebサイトで利用することもでき、Web版では収支のカテゴリの追加・編集も行える。