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シンプルなものから映画並に凝ったものまである「ミュージックビデオ」

 YouTubeで音楽を楽しむ人は多い。アーティストのライブなどをビデオで楽しむこともあるが、多いのは、レコード会社やアーティストの公式サイトなどが提供する「ミュージックビデオ」(プロモーションビデオ、PV、ミュージック・クリップなどとも呼ばれる)。動画とともにアーティストの楽曲が紹介される。まあ、誰しも、CSとかのミュージックチャンネルやYouTubeなどで、見たことはあるだろう。アーティストの公式サイトなどでも提供されている。

図1 ミュージックビデオは、YouTubeのほかにも、アーティストの公式ページなどからも参照できる。例はアメリカのアーティスト「レディ・ガガ」の日本公式サイトの「ビデオ」ページ。奇抜な衣装やパフォーマンスで有名な彼女のミュージックビデオもエキセントリックだ。
図1 ミュージックビデオは、YouTubeのほかにも、アーティストの公式ページなどからも参照できる。例はアメリカのアーティスト「レディ・ガガ」の日本公式サイトの「ビデオ」ページ。奇抜な衣装やパフォーマンスで有名な彼女のミュージックビデオもエキセントリックだ。
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 ミュージックビデオはそのアーティストさんが歌い踊る、みたいな感じのシンプルなものから、なかには映画並に凝ったストーリー仕立てなどのものもあって(映画監督が監督として参加していたりもする)、なかなか芸術的で、見応えがある。アメリカやイギリスなどのTOP40などの番組で各種プロモビデオが流れるのを眺めるのは、音楽ももちろんだが、映像もすごく楽しめる。

 筆者、若い頃から、こうしたミュージックビデオが好きで、家でくつろぐときや作業中のときなどに、こうした映像を流すことができれば、と、思っていた。初めて「いいな」と思ったのは、美容院で流しているのを見た時。聞いてみると、CSという衛星放送のMTVというチャンネルだという。

 そんなこんなで、いろいろ調べたら、当時、CS放送(現在ではスカパーなどでチャンネルもバラエティ豊かだし、通常のテレビを買えばチューナーが内蔵されてくるので、CSアンテナを立てて配線し、契約をすることで簡単に見られる)は、スカイポート(Wikipediaというサービスがあるだけで、チャンネルも数個に限られていた。そのなかに、MTVもあったのである。

1990年頃にはMTVを見るために自分でアンテナを立てた筆者

 筆者、当時はいろいろと奔走し、屋上に自分でアンテナを立てて、契約も自分で行い、なんとかMTVを見ることに成功。これが1990年ごろの話で、スカイポートがディレクTVを経て、スカパーになって、現在に至る、というわけだ。

 当時、感激したのは、エアロスミスの「Jaded」という曲のプロモビデオ。幻想的な世界に迷い込むヒロインと、エアロスミスの演奏風景がうまく重ねられていて、不思議な美しさを醸し出していたのを覚えている。

 とはいえ、プロモビデオに感激したのは、クイーンあたり(「Radio Gaga」という曲。この曲名から、かの「レディ・ガガ」は名前をとっている)だから、さらにさらに、時代は遡るのだけれど。ちなみに、Wikipediaを見ると、音楽的なビデオ自体はディズニーの「ファンタジア」あたりから、アーティスト的にはビートルズから、とかいう話で、歴史はなかなか古い。

 最近の筆者、俳優としても有名なジャスティン・ティンバーレイクにハマっている。全世界的に大ヒットした「Mirrors」は、祖父母を題材にリフレクトし合う恋人たちを描き、そのリフレクトが今の自分のルーツである、というメッセージを含んだミュージックビデオの大作。彼の新曲「TKO」は、女性が運転するトラックに引きずられていく、というショッキングな内容。サスペンス映画さながらの演出を、本人自ら行っている。