まもなく師走。そろそろ暮れの準備が頭をよぎる時期である。
健康と体力で年を越してゆかねば……と思うのだが、まぁ具体的な策はない。日々に追われ師走を駆け抜けるのもなんなので今年は、策として、「睡眠計画」である。
なにはなくとも寝ること。これ大事。眠ってなんかいられない! という方も睡眠で脳が活性化するので寝た方がいいらしい。具体的に、快眠にするために布団を見直すことにした。僕の使っている毛布の表示がポリエステルとあった。以前、誰かの結婚式の引き出物でいただいたものだ。肌触りはいいのだが、くるまって寝ると足に汗をかきやすい僕はどうも気になっていた。調べるとポリエステルは元が油なので、水と油で合わないらしい。なるほどもっともだ。しっくりくる毛布を探す旅は現在進行中である。。。
そして「IT安眠」を探してみたら、最近では安眠アプリも出ており、寝息をしっかりキャッチして目覚めのよい時間に起こしてくれる目覚ましアプリがあるらしい。早速調べてみる。フムフム。
目覚ましタイプから自然のせせらぎや風の音で穏やかに寝付けるというものまで幅広い。どれを使ってみようかなぁ~と思っていた先日である。
新宿末広亭の仕事が終わると、僕がよくクールダウンする場所、家電量販店をのぞいたら興味深いモノがあった。オムロンのスリープデザイン「ねむり時間計」という角が丸い正方形で、手の平に収まるほどの優しい質感の物体が、どのコーナーに分類していいか分からない感じでレジのほど近くにちょこんと鎮座していた。
これは、「枕元において睡眠時間を計測するモノ」と記してある。アプリと連動して眠りのタイプを分析してくれるらしい。アプリで探していたのだが、体温計でも知られるオムロンさんである。餅屋は餅屋であるので、ここはひとつ、使ってみることに。
この日は遅くに自宅に戻ったのだが、その夜から計測してみることにした。開封してみるも、ボタンが少ない。正面に1つ、裏に2つ。それだけである。画面もデジタルの時刻が表示される箇所が1つあるのみ。実にシンプル。触った感じもいい。
電池ボックスは小さなネジで止めてあるので、付属の小型ドライバーで開けるようである。電池を確認して、電源を入れる……といっても電源ボタンはないので電池を入れることが電源オンということになる。
説明書を見ながら、日付と明日の起きる時間を裏の小さなボタンをポチポチ押しながらセットする。まだスマホとは連動していない。まずは目覚まし時計として使おうと考えた。
まぁ、そのうち同期しようかな……と思ったのであるが、この、ねむり時間計の本領を発揮するには、スマホと同期しないことには始まらないということが分かってきた。目覚めやすいタイミングで起こしてくれる「スッキリアラーム」もその1つ。まぁ細かい設定は、今日は遅いので同期だけして明日やろうと、対応アプリの「ねむり体内時計アプリ」を導入した。Android版とiOS版がある。
同期には、NFCとBluetoothが使えるようだ。導入してそのままではまだ使えずそこに現れる箇所にメールアドレス、名前、身長を記入していく。なかなか寝ることができない。それに長い注意書きに「同意する」というものや、課金版とかいろいろ出てきてよく分からない。5000円ほどの商品を買っているのでこういうのなくてもさくっと使えて欲しい。
ウェルネスリンクというサービスを使うらしいということも分かってきた。だんだん目が冴えてきた。ウェルネスリンクでは「歩数計」、ダイエットの目標達成の「活動計」、体温計、体重計、血圧計などがネットとリンクしてパソコンやスマートフォンで管理、閲覧できるシステムなのである。眠り時間計も、対応計測器の1つということである。
もろもろ記入して、寝る前にBluetoothで同期だけしてみた。こういうのは「同期成功」と出るとちょっとうれしくなる。
深夜1時だった。翌日は8時半に起きようと先ほどセットしておいた。まぁほっといてもそれくらには目が覚めるものだが、楽しみにして寝た。寝る際に正面の唯一のボタンを長押しすると「SLEEP」と画面出るとセットされたことになる。
翌朝、「ピピピ……」というアラーム音で目が覚めた。なるほど目覚めがよい。ん!? ぬぁんと、6時30分ではないか~。なぜ!? セット間違いだと思って消して寝る。そうするとスヌーズで5分後にまた鳴る。それを3回繰り返し、もう消し方もセットし直しも分からない。電池を抜こうにもドライバーがないと開かない。こうなったらと着物だんすの奥にしまってどんな音でもどんとこいと! としばし寝ることにした。
とはいえ、七転八倒した後だったので、寝られるわけもなく7時頃起きたのである。