知らない客先に出かけたり、出張で土地勘のない場所を訪れるときなど、GPS付きのiPhoneはことのほか便利だ。現地までの道のりを示してくれ、現地では向かう方角、距離がリアルタイムで分かる。便利な世の中になったものだ。しかし、先方からのメールをパソコンで読んで、その場で場所を確認、道のりや電車の乗り換え詳細情報が分かったところでオフィスを飛び出したら、さっきの検索結果は? あれ、メモしてこなかった……なんて失敗をしたことないだろうか?
まずはデスクトップパソコンで行き先確認
出張の準備や、打ち合わせ場所の確認は通常、デスクトップのパソコンでするだろう。Macの場合はメール文面に含まれた住所と思われる文字列を検出して、地図上に表示してくれる機能がOSに組み込まれている。これは実に便利だ(図1)。
さらに、図1の赤枠で囲んだ「経路」をクリックすると、こんどは「マップ」アプリが開き、現地までの道のりを示してくれる。残念なことに、現在のところアップルの「マップ」アプリでは車、ないしは徒歩での道案内しかしてくれない。アップル謹製「マップ」アプリのお粗末さに非難がごうごうと巻き起こり、ティム・クックCEO(最高経営責任者)が謝罪して改善を約束したわりにはまだまだ不備が目立ち、「まだ使わない方がよい」との評価が一般的。ぜひ、本気で改善してほしいものだ(図2)。
この先は、デスクトップパソコン上のサードパーティの乗り換え案内アプリを使うか、目的地情報をiPhoneないしはiPadに送って、以後iPhoneで電車の経路や乗り換え列車選択を進めるか、という選択になる。適切な乗り換え案内アプリを使って経路情報を検索すると、見事に目的にかなった経路情報が得られるが、途中、複数の経由地を置きたい、経由地での時間調整を細かくしたいといった場合には、小さなデバイスで作業するのはなかなか難しいので、パソコン上で作業した方がはかどる。その辺りの見極めは経由地の交通状況などによって大きく左右されるので、臨機応変に考えるしかないだろう。