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平野所長(以下:平野):直井さ~ん。さっきのメールはダメじゃないか。

直井研究員(以下:直井):え!? 何か失敗しましたか? 最近、メールの失敗はなくなっていたのになぁ……。

平野:問題のメールはこれだ。何が問題か分かるかな?

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直井:名前も合っているし、あいさつも、用件も……。署名だってちゃんと付いています。(どこが問題なのかなあ)

平野:このメールの型に問題はない。問題があるのは、期限の設定に関する情報だ。こちら、できれば明日中に返事をもらいたいんだよね?

直井:はい、そうです。明日中に返事がもらえたら問題ないので、今回は特に期限を設定していません。

平野:明日、返事が来なかったら、どうするつもりだったのかな?

直井:たぶん来ると思います。

平野:たぶんじゃだめだよ。なぜ、期限を設定しなかったのか、ちょっと考えてみて。

直井:え~っと。「ビジネスメール実態調査」でも、毎日、メールをチェックする人はほぼ100%です。だから、河内さんは私が送ったメールを今日か明日には見てくれると思うんです。そのタイミングで作業してもらったら問題ないので、返信期限は設けませんでした。

平野:なるほど。確かに、根拠はしっかりしているね。常識的な対応だと言えるよ。でも、それは直井さんの常識であって、相手の常識ではないんだよ。

直井:え?