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 2013年11月中旬から、アメリカのメディアは「ジョン・F・ケネディー(JFK)大統領の暗殺50周年」に関するニュースであふれ返っていた。

 死後、これだけ語り続けられる大統領は、おそらく16代大統領のリンカーンに次いで第35代大統領のJFK以外にはいないと思われる。その理由はJFKがそれだけ人気を集めていたことと、いまだに謎の多い暗殺というショッキングな事件によるものだろう。JFKはアメリカの未来を担う人物として、大きな期待がかけられていたのだ。

 そしてもう一つ、忘れてはならない理由は、この暗殺とその後の捜査や議論が大きくテレビで報じられたことだ。日本では1964年の東京オリンピックが、国民がテレビに釘付けになったイベントとして記憶に残っているが、アメリカでは1963年のこのJFK暗殺事件がそれにあたる。

 さて、1963年11月22日の暗殺からしばらく、当時アメリカのメディアは「JFK報道」を続けたが、ネットワークテレビ大手の米CBSは2013年11月22日から、同局が当時流した放送をそのままストリーミング放送していた。それも、当時の同じ時間に合わせて流した「ライブ・ストリーミング」である。

画面●米CBSが流したストリーミング放送(http://www.cbsnews.com)
画面●米CBSが流したストリーミング放送(http://www.cbsnews.com)
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キャロライン・ケネディー駐日大使の幼い姿も

 例えば、葬式の後にアーリントン国立墓地まで運ばれたJFKの棺の前で、まさにアメリカ国家が演奏されている場面がある。夫人のジャッキー・ケネディー氏が永遠の炎に点火するシーン(画面)や、先頃、駐日大使に就任したキャロライン・ケネディー氏の幼い姿もある。