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 子供の時に、デビルマンでおなじみの永井豪先生の短編漫画で、将棋の駒がそれぞれ動物などになって争うというような話があった。王将役のライオンが「なぜ戦っているのか分からない。でも気がついたらここにいた」と哲学的なセリフをつぶやいたのを覚えている。

 将棋やチェスはやったことはあるが、好きではない。なぜなら運が全く関わらない勝負だからだ。同じくらいの実力ならうっかりミスなどで勝負が決まることがあるかもしれないが、駒の動かし方を覚えたばかりの素人が将棋の有段者に勝つなんていうのはありえない。

 落語の「笠碁」という話も、同じヘボ碁同士の御隠居さん2人が喧嘩をして碁を打てなくなったというものだ。「ヒマだよ」とお互いにぼやいているので、それぞれの店の番頭さんが「それなら旦那さま、碁会所にお出かけになれば」「何を言ってるんです、番頭さん。あんなところ行っても『待った』はしてくれないし、早く打てと催促される。それになにより、みんな強過ぎて負けてばかりじゃつまらないでしょう」というような話しだ。

 まさしくその通り。勝ったり負けたりが面白いんだよね。そこに運が関係したら、俺も碁や将棋みたいなボードゲームをやってみたいと思う。

 先日、仕事で4日間ほど地方に行っていた。仕事時間は短いのだが、移動でバスや電車に何時間も乗らなければいけない。そこで暇つぶしに何か面白いゲームがないかと、家電量販店のゲームコーナーに久しぶりに行ってみた。以前、スマホの数独ゲームにはまっていると書いたが、はまりすぎて、ずーっとスマホをいじるために、バッテリーがすぐになくなるということが判明。そこで、「重いから、もう持ち歩かない」と書いたニンテンドー3DSをまた持ち歩くことにした。朝令暮改? ええ、そうです。……と、そのDSには、すでにモンスターハンター4がダウンロードされているのだが、根っから不器用な俺はモンスターの背中にも乗ることができず、ボスモンスターに蹴られ、噛みつかれ、倒されまくっていたので、やる気がゼロになっていました。

 だからと言って単純なレベル上げでクリアーするRPGも嫌だし、コンピューターが強過ぎて全く歯が立たないボードゲームもいかがなものかと思案してた。動物の森で友達を増やしても、もう大人だからうれしくないしね。

 そんな時に目に入ったのが「ファイアーエンブレム覚醒」だ。