「アマゾン」のサイトでばかり買い物をしているのですっかり見落としていたが、グーグルも最近はショッピング・サイトに力を入れているようだ。10年以上前に、オンライン・ショッピング向け価格比較サイトとして始まった「グーグル・ショッピング」は、約1年前にショッピングもできるようになった。そして2013年秋からは何と即日配達まで可能になっていた。
この即日配達サービス「グーグル・ショッピング・エクスプレス」は、米国でもサンフランシスコやシリコンバレーなど限られた地域でしか、まだスタートしていない。だがサイトを見るかぎり、品揃えを充実させようとする努力が伝わってくる。
例えば、サンフランシスコ地域では、オーガニックスーパーの「ホールフーズ」、デパート・チェーンの「ターゲット」、ホールセールの「コストコ」、ドラッグストアの「ウォルグリーンズ」などから製品が選べるようになっている。ただし生鮮食品はないようで、ホールフーズのような食品スーパーでも買えるのは瓶詰めのジャム、乾物のパスタといった、腐らないようなものばかり。即日配達ならば、これを生鮮食品でやってくれるとありがたいけれど、そういうわけにはいかないようだ。いずれ野菜や果物を即日配達してくれるようになるのだろうか。
日用品関連では他に、オモチャの「トイザラス」、文房具の「ステープルズ」、スポーツウェアの「REI」、コーヒーショップの「ブルーボトル・コーヒー」などもある。そしてなぜか、楽器店やタブレットケースを作る会社も入っている。店揃えとしては、何だかアンバランスな気がしなくもないが、これも追々充実させていくつもりだろう。