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 手元にページ数の多いPDFがあり、一定の規則に従ってPDFを分割したいという場面はないでしょうか。

 詳細で重厚なマニュアルを、運用の観点から章ごとに分割したい場合があります。または、商品カタログが1つのPDFにまとまっている時、見やすくメーカーごと・商品ごとにPDFを分割したいという場合もあるでしょう。安価な電子書籍端末を使っていて、ファイルサイズの大きなPDFを見ようとすると処理に時間がかかるので、章ごとに分割したいという場合もあります。

 そこで、今回は、CSVファイルに記述した分割規則に応じてPDFファイルを分割するというプログラムを作りましょう。

分割規則に応じてPDFを分割するプログラムを作ります。
分割規則に応じてPDFを分割するプログラムを作ります。
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今回のプログラムと使い方

 今回のプログラムは、PDFをあらかじめ設定した規則に応じて分割するというものです。こちらからプログラム(149-program.zip)をダウンロードできます。プログラムは、Rhino/JavaScriptで作られているので、Java(Java Runtime Environment)がインストールされているWindows/Mac OS Xで動作します。OracleのWebサイトからJavaをダウンロードしてインストールしておきましょう。

 プログラムの利用法は以下の通りです。

(1)分割したいPDFと同名のCSVファイルを作ります。
(2)CSVファイルにPDFの分割規則を記します(記述方法は後述します)。
(3)Windowsでは、PDFファイルを「pdfsplit.bat」へとドラッグ・アンド・ドロップします。Mac OS Xではターミナルを起動して「./pdfsplit.sh (PDFファイル名)」でコマンドを実行します。

 例えば、test.pdfというPDFを分割したければtest.csvという分割規則を記述したCSVファイルを用意します。

 CSVファイルの書式は、1行が1つの分割単位で、各行は「開始ページ,終了ページ,保存ファイル名」の列順で規則を記述していきます。例えば、以下のようなCSVファイルを準備します。

開始ページ,終了ページ,ファイル名2,3,1章-はじめに4,5,2章-開発環境のセットアップ6,6,3章-テスト