Windowsでは、1台のPCに複数のディスプレイを接続して作業できます。大きな高解像度のディスプレイ1台でも便利ですが、複数のディスプレイを接続すると、より便利になります。ソフトウエア開発などでは、いまや複数のディスプレイを使うのが普通になりつつありますが、一般的な利用でも、メールやメッセンジャーあるいはWebブラウザーを別ディスプレイに表示して、メインのディスプレイで仕事しつつ、他のディスプレイでときどきコミュニケーション、といった使い方は一度始めるとやめられなくなります。こうした構成を「マルチディスプレイ」や「マルチモニタ」といいます。Windowsの用語としてはマルチモニタなので、以後は「マルチモニタ」を使うことにします。
Windows 8.0からは、デスクトップガジェットがなくなってしまったので、時計やカレンダーといった常に表示させておきたい情報を簡単に表示する方法がなくなってしまいました。こうしたとき、別ディスプレイがあれば、ここに時計やカレンダーアプリを表示させておくこともできます。このとき、別ディスプレイなので、Windows 8.xでは、メインのディスプレイを常にデスクトップ環境にしておいて、別ディスプレイはモダンUI環境としてストアアプリを使うこともできます。Windows 8.xでは、モダンUI環境が動作するディスプレイは1つに限られているため、特定のディスプレイだけに限定できるのです。
マルチモニタはディスプレイ2つでも便利なんですが、便利さを本格的に感じるのは、合計で3つのディスプレイを使う場合です。メインのディスプレイは、作業に集中し、1つのディスプレイはメールやメッセンジャーなどのコミュニケーション系または、メインディスプレイの補助として参考情報などをWebページで表示させておき、もう1つのディスプレイには、時計、カレンダー、電卓といった情報表示専用にするという使い分けができます。
メインのディスプレイは、解像度高い方が便利なのですが、残り2つは、あまり物理的なサイズや解像度にこだわる必要がありません。筆者も3つのディスプレイで日常的に作業していますが、ディスプレイを買い換えたときに、古いディスプレイも接続してマルチモニタにしました。また、高解像度や大画面のものでなければ、新品でも1万円程度で入手が可能です。
こうした環境で日々作業していると、海外取材のときに、ホテルで作業する場合もマルチモニタを使いたくなります。