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 ソチ五輪で盛り上がっているが、都心では雪がこんもり盛り上がっている。中にはこんもりで済まない場所もあるので、日ごろからの備え、危機管理をというのを考えてしまう。

 山梨県在住の落語会の仲のいい世話人さんが、山梨の豪雪の模様をTwitterやFacebookにあげていて、ただごとではないことを知った。

 テレビの方が情報の後追いということを目の当たりにした。地元ラジオがかなり頑張ったらしい。やはり食料や防寒はもちろんだが、同時に「情報」がかなり大事だ。

 都内も今回の大雪ではあっという間にマヒ状態だった。北海道など豪雪地帯ではそれ相当の備えがあるので、積雪2mでも普通に長靴を履いて落語会などにふらっと来る、なんて・・・改めて敬服する。

 都内のビジネスマンは、あの日は大変だったわけで、そういう我々だって実に弱い仕事ゆえ、雪が降ると公演中止ということも少なくない。

 ちなみに僕自身も「情報」というもので「この日」は動いた。2月8日の大雪のときは、都内でお昼のラジオに出演して15時30分の新幹線で大阪へ向かう予定だった。大阪の寄席である「天満天神繁昌亭」に出演するためだ。

 お昼過ぎからの強い雪で新幹線も遅れが出ているという情報で心の準備をする。都内出発を遅らせるわけにはいかないので、ラジオ出演が終わり次第東京駅へ向かった。ごったがえす駅構内。この日、朝から雪だったし、大雪注意報も出ていたので、こういうときは、布製スニーカーは避けたい。

 革靴のビジネスマンがツルルルッと滑って転んでいる。キャリアケースが横断歩道の雪にハマって動けないハイヒールの女性が、なんとか周りの人に助けられ歩道へ到着していた。

 この当たりも朝のニュース、またはアプリで確認すれば、こういう格好ではいけないのは分かるはずだ。周りに人がたくさんいて、多くのお店が立ち並ぶ平和な街だとなんでも安心しそうだが、実は危険だらけなのである。

 車だってスリップしている。移動の電車だって「運転見合わせ」の赤い文字が並んでいる。もっとも東京駅の場合、前日からの旅行者や地方から来た人も多いわけで、やむ得ない場合もあるわけだが。