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 2014年2月24日から27日までスペインのバルセロナで世界最大のモバイル展示会「Mobile World Congress 2014(MWC2014)」が開催された。今年は展示場の面積がさらに広くなり、1800社あまりが参加した。

 毎年MWCのメインブースを飾るのがサムスン電子。2014年はZTE、Huawei(ファーウエイ)など中国勢の展示面積がかなり大きく、韓国では「サムスンが中国に包囲された」と報じた記事もあった。MWC2014には、サムスン、LG電子、大手キャリアのKT、SKテレコムなどに加えて、アプリケーションを開発する中小企業も、韓国政府未来創造科学部(IT政策担当省庁)の支援で出展した。

「MWC2014」のサムスン電子ブース(同社提供)
「MWC2014」のサムスン電子ブース(同社提供)
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3位争いを演じるソニーの「Xperia Z2」が注目集める

 韓国内の注目はソニーの展示内容にも集まっている。韓国メディアは新作スマートフォン「Xperia Z2」を詳しく紹介していた。ソニーとLGは共にスマートフォンの世界シェア3位を争うライバル同士。そのせいか、韓国ではサムスンとアップルの競争、LG電子・ソニー・中国勢の競争とグループ分けする見方が多いようだ。

 韓国メディアは、Xperiaの画質とカメラが優れている点、ソニーピクチャーズの映画6本を無料で視聴できる点を魅力と見ていた。未来創造科学部の調査によると、韓国スマホユーザーが最も利用するコンテンツは動画で、モバイルデータトラフィックの45.1%を動画が占めるほどだ。

 動画好きユーザーが多い韓国では、やはり大画面スマホが人気だ。だが最近のスマホはどれもそこそこディスプレイが大きいので、今後は画面の鮮明さや、ソニーのような映画無料試聴などのコンテンツが新たな争点になると見られる。