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 「NFV(Network Functions Virtulization)はスーパーハイプ状態」――。2014年2月27日までスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2014」(MWC2014)において、関係者の間でたびたび繰り返された言葉だ。

 それもそのはず。1年前のMWC2013でNFVを動態展示していたのはほんの数社だったが(関連記事:携帯コア網も仮想化へ、動き出したNFV)、今年はあらゆる通信機器ベンダーや通信事業者がこぞってNFVのデモを実施。自らの戦略を明確にしてきたからだ。そんな今年のMWC2014からは、NFVがもたらす真のインパクト、そして商用化に向けたロードマップが浮かび上がってきた。

商用化を見据えたNFVのトライアルが続々と登場

 NFVとは、専用のハードウエアで実現していた通信事業者のネットワーク機能をソフトウエア化し、汎用の仮想化基盤上に集約する仕組みだ。通信事業者はNFVを導入することで、汎用サーバーを使うことによるコスト削減や、柔軟なネットワーク構成の実現、迅速なサービス立ち上げなどを可能にするといったメリットが得られる。NFVの議論をドライブしているのは、このような通信事業者の期待だ。

 実際、MWC2014の会場内では、中国移動、韓国SKテレコム、スペイン テレフォニカといった世界の大手通信事業者が、ブース内で自社の取り組みとしてNFVをコンセプト実証(Proof of Concept)した結果を披露していた(関連記事:[MWC2014]商用化へ近づくNFV、中国移動やSKテレコム、テレフォニカがトライアル結果を披露)。

 中国移動は大規模なNFVの実証結果を公開。携帯コア網であるEPC(Evolved Pocket Core)の仮想化(vEPC)、VoLTEなどサービス系のシステムであるIMS(IP Multimedia Subsystem)の仮想化(vIMS)、さらに無線アクセス部分における集中化したベースバンドユニット(BBU)の仮想化(vRAN)と、あらゆるノードをx86のIAサーバー上で構成(写真1)。これら仮想化基盤上で構築したノードを使って、商用のスマートフォンで実際にモバイルサービスを提供する様子を見せた。参加ベンダーも、NFVの主要どころが勢揃いしていた。

写真1●中国移動がMWC2014で見せた大規模なNFVデモ
写真1●中国移動がMWC2014で見せた大規模なNFVデモ
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