移動中にiPhoneでメールなどを読んでいるとき、突然Wi-Fiの認証画面が現れパスワードを求められたり、ホテルやショッピングセンター、地下鉄などが提供する無料Wi-Fiに接続してしまい、会員登録を済ませるまでは次に進めなくて往生したという経験はないだろうか? そんなときはiPhoneのWi-Fi機能を切り、携帯電話網のみを使ってデータ通信をすればよい。しかし、「Wi-Fiを切るには今使っているアプリを終了させ、『設定』を呼びだし、Wi-Fiを切らなきゃならないので、Wi-Fiはいつも切っています」と言うあるベテランモバイラーがいらっしゃった。ちょっと、待って! 今はそんなことしなくてもワンタッチ、ないしは「ひと言」でWi-Fiをオフれるんですよ。
乱立するWi-Fiにあちこちで引っ掛かる
街に出るとWi-Fi設定画面いっぱいになるほどWi-Fiのアクセスポイント(SSID)が出て来る。各携帯電話会社からサービス提供を受け、接続用設定プロファイルをiPhoneにセットしていれば、該当アクセスポイントの圏内に入ったときに自動接続されて快適なデータ通信を続けることができる。しかし、アクセスポイントが乱立している中で適切なネットワークに接続できればラッキーだが、たいていの場合、もっと強い電波を発している別のSSIDにiPhoneが接続しようとして、冒頭のような面倒なことになる。
契約していないプロバイダーのSSIDを捕まえてしまった場合は、当然そのサービスのIDとパスワードを求めてくる。地下鉄やショッピングセンター、コンビニなどが提供する完全無料のWi-Fiの場合は、取りあえずWi-Fiネットワークには接続してしまい、Safariなどのブラウザーにそのローカルのサービス提供画面が現れる。実際にインターネット接続をして、ネットサーフィンをするには、表示される手順で会員登録をした上で、「外線」に接続する必要がある。会員登録が簡単に済むなら良いが、あれこれ個人情報を求めてくるところもあるし、個人認証のためには一回Wi-Fi接続を切って携帯回線のみの状態にした上で登録作業をしなければならないところなどがあって、とにかく、面倒、時間がかかる。
そうなったら、ネットワーク接続が切れてしまうために、それまで読み書きしていたメールは止まったまま、大事な仕事の連絡に失敗してしまうこともあるだろう。忙しい乗り換え時間中に会員登録するなんてそんな作業はできるわけない。しかも、事前設定をするにはサービス現地に行かなければならないところなどがあって煩雑だ(図1)。
契約したプロバイダーであっても何らかの理由でID・パスワードの再入力を求められることもある。控えておいたIDパスワードを参照したくても、記録したアプリケーションがネット経由でなければ使えない、と踏んだり蹴ったり状態になってしまうこともある。結果、大きな仕事を取り逃がしてしまっては大変だ。