各種のドキュメントスキャナーでビジネスユーザー、個人ユーザーにウケがいいPFUが不思議で便利な仕組みを発明してくれた。「SnapLite」。簡単に説明するなら「Bluetoothコントロールできるデスクライト。iPhoneを連動させて賢いスキャナーにする」というものだ。連動アプリに素晴らしい工夫があり、撮影エリア内に置いた書類は傾き補正した上でその輪郭で切り取ってくれ、複数枚置いた名刺のような小さな被写体はそれぞれを別ドキュメントに切り出してくれる。賢いドキュメントスキャナーと考えられるが、単なるiPhoneの撮影台と見てもとても便利。現在のところiPhone専用。しかも5以上。残念ながら筆者の愛用するiPhone 4sではアプリが動かないが、撮影台と考えれば、これはこれでとても重宝する。さらに工夫すればiPadでも一部機能は使える。今回はそんなプアマンズチャレンジもご紹介しよう。
連携させたiPhoneはスタンド側でシャッター操作
SnapLiteとiPhoneはBluetooth(Ver.4.0)で連動する。AppleのApp StoreからダウンロードしてインストールしたSnapLite専用アプリを起動すると近くにあって電源の入った状態のSnapLiteを探し出し接続する。SnapLiteが複数ある場合は、アプリ内の設定で対応する個体を指定する。ここまでは通常のBluetooth機器を操作するのと同じ流れだ。
次にSnapLiteアプリが撮影モード(スキャナーモード)に切り換わるところが冴えている。アプリの「iPhoneを置いてください」という案内に従ってSnapLite上部にしつらえられたiPhone置き台にiPhoneを置いてしばらく静止させると自動的に撮影モードに切り換わる。SnapLiteの撮影台の傾きをiPhoneの加速度センサーとジャイロセンサーが検出。ぴったりと定位置に付いたことを認識して撮影モードに切り換わるのだ(図1、2)。
撮影(スキャン)モードに入ったあとは、SnapLiteから照射されるレーザーガイド内に被写体を置いて、「SnapLite側にあるシャッターボタン」をタッチして撮影する。iPhoneの撮影画面内にシャッターボタンを置いて操作させても良さそうなものだが、被写体の置き加減をあれこれいじるには被写体に近いところで撮影操作をさせる方がスムーズだからという判断があったのだろう。撮影ボタンを押してシャッターが切れるまでの時間はデフォルトで0.5秒、最大で3秒までセットできるので、手で被写体を操作している状態の撮影も可能。iPhoneやiPadの充電ができるUSBポート、暖色系と白色系の明りを切り替え、明るさもコントロールできるなど、照明機能なども盛りだくさんだ。細かな仕様説明はSnapLiteの美しく整理されたサイトを見た方が早い。こちらをどうぞ。