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永野:プレゼン自体は普通科の授業でもやりますが、普通はクラスの中で発表します。知っている人相手に話すわけですから、“楽屋落ち”みたいになりがちなんですね。

 そこで、外部の方に来ていただいて、その方たち相手にプレゼンをさせます。本来、プレゼンは、初対面の人相手にするのが大事なんです。何も知らない人にどう分かりやすく伝えるか。それを考えれば、自ずとプレゼンの中身も変わってきます。失敗することもありますが、何がうまくいかなかったかを知ることも重要な学習になります。

外部の人を前に、iPadでプレゼン
外部の人を前に、iPadでプレゼン
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 プレゼンの様子は自分では見られないので、別の生徒がiPadで撮影して、後でデータを交換し合うんですね。ちなみにこのとき、面白いことがありました。デジタルカメラの画像をiPadに移すときに使う「カメラコネクションキット」という別売りのアクセサリーがあるんですけど、ある生徒がこれを使って2台のiPadを直結させたんです。すると、非常に高速にデータが転送できました。これも、生徒のアイデアです。我々どころか、アップルの人も知らなかったんですけど(笑)。生徒自身で工夫して、いろんな使い方を編み出していくんですね。

「カメラコネクションキット」で2台のiPadを接続
「カメラコネクションキット」で2台のiPadを接続
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山内:へえー!! そんな使い方ができるんですね。私も知りませんでした(笑)。

 ところで3年生は、どんなテーマで発表したんですか。

永野:5人ぐらいずつ8つのグループを作って、それぞれのグループごとに課題を設定しました。例えば、「昔の遊びを子供に伝えるための方法」や、「数学が苦手な人が得意になるようなWikiサイト」、「生徒にとって使いやすいCMSサイト」などがテーマになりました。どれを見ても、ちゃんと社会とつながっているんですね。社会と学校との関連性を踏まえて、問題をどう解決していくかという課題設定になっていました。

 それから特徴的だったのは、iPadやコンピューターを、目的に合った形で使いこなしていたことです。