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 ここしばらく東京都議会における野次に端を発した話題が続いている。TwitterでもFacebookでもこの話題を見ない日はない。正直、ここまで発展するとは思わなかった。議会における野次はそう珍しい光景ではないからだ。残念なことではあるが。

 ああいう発言が相手を傷つける嫌がらせとなること、時には周囲も不快にさせる問題発言であると多くの人が再認識できたのではないだろうか。国内のみならず海外からの指摘を見ていると、心をざわざわさせながら傍観していた女性の1人として少し胸のつかえが下りることもあった。

 ネットでは当事者のツイートほか、ニュースの抜粋や記者会見の全文書き起こしなどあらゆる情報が飛び込んでくる。報道や風評に対する見解も飛び交う。多様な視点や反応に感心したり、驚いたり。中には対立や憎悪を高める呼び水となってしまった側面もある。それはそれでまた残念なことだ。

 悪いことに対して堂々と批判することは大切なことだ。勇気を必要とするときは果敢な行為でもある。しかし怒りに駆られてしまっては良くない。お互い傷つけ合うことになってしまうからだ。

 ここで申し上げておきたいのは当事者や関係者でなければ、どんなに腹立たしくてもケンカにはできるだけ加わらないほうがいいということ。多くの人にとって報道やネットの伝聞を通じて知りえたのはほんの一部の事実でしかない。野次を言われた人、言った人の両者がそれぞれどのような背景を持つ人物で、どのような状況で、どのような意図で発言したのかは分からないことばかり。