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 以前このコラムで、中古で買った車に付いているカーナビがおバカさんで困っていると書きました(怒りの鉄拳 カーナビ編)。入れもしないような細い道をナビされてにっちもさっちも行かず立ち往生しちゃたんだよね。そんな俺がアルブス電機のグループ会社であるアルパインという車載カーナビを作っているメーカーから講演で呼ばれました。

 「おいおい落語家が講演なんて出来るのか?」と思っているあなた。実は落語の仕事も多いけど、講演会の仕事もそれ以上に多いんだ。

 なぜなら二つ目時代は受けない変な新作落語ばかりやっていたので、本業の落語仕事がなく貧乏にあえいでおりました。それで何かしゃべる仕事がないかとネットで探していると「講演会の講師募集」と某講演社のホームページに書いてあるじゃありませんか。

 師匠円丈も色々な講演会社から仕事もらっているのを知っていたのでとりあえず講師登録だけしてみようかな? もしかしたら仕事が来るかもしれないぞ? でも俺みたいな売れてない落語家は無理かな? まあ半信半疑で申し込んだ。もちろん講演料は最低ランク。講演内容は、笑うと血糖値が下がるなんて記事が新聞に載っていたので「笑いと健康」なんて書いたかな。

 1カ月ぐらいたったら会社の健康増進大会で講演してほしい、と依頼が来たじゃありませんか。そこで急いで図書館で笑いと健康に関する本を読みあさり、受ける小話なんかを集めてどうにか90分やりました。初めての講演だから上手くできたかどうかわからなかったんだけど「面白かった」なんて評判が良くそれから講演の仕事が来るようになった。

 講演内容も徐々に増え、新作落語を作っている強みもあり「江戸時代のリサイクルを語る」「乳ガン検診のススメ」「誰でもわかる食育講座」「国土交通省地籍落語」「遺産相続と遺言書の作り方」など希望する講演をバシバシ作りあげました。

 しかし、今回のアルパインからの依頼は「発想力を育てるには」という今までやった事のない内容だよ。なぜこんな講演が来たかというと、日経ビジネスアソシエに掲載された、ひらめき脳の特集で俺が取り上げられたからなんだ。その記事を見たカーナビ開発担当者さんの前で俺が新時代のカーナビを語るわけです。