テレビのHDMIポートに差すだけでパソコンやiPad、iPhoneなどで鑑賞している動画、写真など(の一部)を大画面で楽しめるGoogleの「Chromecast」。価格が税抜で4200円と超手ごろなので、日本で販売開始された直後にネット購入してしまった。日ごろからApple TVを折りに触れ使っているのに意味無いかな? と思っていたが、場合によっては重宝することもあったので、その使いこなしのノウハウも含めてまとめておこう。
本当に簡単な初期設定。他のデバイスメーカーも見習ってほしい
手にしたChromecastは石けん半分ほどの小さなアダプター。テレビのHDMIポートに差すだけという簡単な機器だ。たったこれだけで、無線LAN経由でYouTubeなどインターネット配信の動画や、同一のネットワーク内に置いたパソコンに蓄えた動画・音楽・写真などをテレビに映し出せる。手のひらに入る34グラムのちっぽけな機器なのに、1080pの動画を再生できる。
箱には説明書もなにも入っておらず、箱の裏ぶたに一片の説明が印刷されている。
1)機器をテレビに装着し、
2)画面にHDMI入力が表示されるようにして、
3)スマートフォン、タブレット、パソコンなどで専用のアプリをダウンロードして設定する。
今やネットワークでアプリの供給、設定、コンテンツ本体の配信ができる環境だから、最初の導入はこれだけで良いのだ(図1)。
Chromecastをテレビに挿し、USBポートから電源を供給すると、テレビ画面には設定するデバイスで「chromecast.com/setup」にアクセスせよとの案内が表示される。無線接続型の歩数計のような簡単な機器でさえ何ページにも渡るマニュアルでこまごました説明を読まされ、いざ、アプリをインストールしようとすると別の紙にダウンロードの方法が書かれていると、なんともまだるっこしい難解な手順を踏まされることが多いのとは対照的だ(図2)。