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 近所の井戸端会議や我々だと楽屋火鉢会議!?で下らないこと、最近の噂話をしているときに
 「え?アナタそんなこと今まで知らなかったの?」「今頃遅いよ~」
 ということも少なくない。思いがけなく意外なことがエアポケットになっているかのように欠落している。

 まぁそれほど大きなことでもないのだが、僕の中では思わず、ギョギョ!と驚いてしまったことがあった。正確には「へ~」と平静な顔をしていた。

 それはキングジムのポメラ DM100がアップデートされていたことだ。「なんだそれ」「今頃言ってんの」という方から、中にはひょっとしたら僕のように「アップデートって何?何?」という方まで様々だと思う。

 僕にとってDM100は、原稿書いたり、落語を書いたりと、実に脳から文字をスイスイっと引き出してくれる、文字打ちだけに特化した愛機のテキストマシーンなのである。

 あらためて言うまでもないが、単三電池で動く「彼」はもぉ立派な相棒としか言いようがない。どこそこで電源を探したり、Wi-Fiを探したりする必要のない潔さ。

 ちなみに、ポメラは「ケット・モ・イター」ということをどこかの記事で読んだ。なんだかいいなぁ~。

 DM100はロングセラーで発売されて数年経つ。今でも新規の人はもちろん二代目に買い換える人もいる。僕の場合は発売直後からモリモリつかっているが、全く壊れる様子もなく、年々指になじんでくる感じである。

 噺家仲間からも「それ何? テキストだけ?いいねぇ」」とかラジオの作家さんからも、「DM100買おうと思ってるんだけど、使用感どう?」と聞かれたりしている。もちろん薦めている。

 そんな愛機にもかかわらず知らなかったのだ。アップデート。悪かったな相棒。というかアップデートするモノと思っていなかったのかもしれない。なにせDM100は文具という扱いなのだ。

 余談だが、某雑誌にキングジムの製作チームインタビューが掲載されており、キングジムファンとしては、おおっ、と鼻息荒く読んだのだが、ポメラシリーズが出て入社希望者が増えたというものなんだかうれしかった。

 はたまた何より、彼らの「市場調査はしない、自分たちの欲しいものを作る」という姿勢も素晴らしかった。もちろん、これは喜んでもらえるだろうと試行錯誤しているに違いないのだ。だからこそ言えるのだ。

 我らだって、「目の前のお客さんのリサーチはしない、自分が面白いと思った噺を創りしゃべるのだ!」と言っている人は、キチンと全体を把握し、その日のお客さんを読む力を持っている。その上で自分が面白いと思ったことをわかりやすく丁寧に伝えているのだぁ!・・・え~取り乱し失礼しました。

 いやぁキングジムと芸談が一緒になる日がくるとは思わなかった・・・。