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 「デュアルSIM」(Dual SIM)とは、2つのSIMカードを装着して利用するスマートフォンや携帯電話のことです(写真1)。海外では、デュアルSIMは、第2世代から存在しており、それなりに発達してきているのですが、2G技術が日本独自だったため、国内には、ほとんど存在していませんでした。スマートフォンが普及した現在、国内でも、デュアルSIMの製品が正式に販売されています。ただ、デュアルSIMについては、これまで使われてこなかったために誤解も多いようです。

写真1 デュアルSIMスマートフォンには、2つのSIMスロットがある。写真は、SamsungのGalaxy Y Pro Duosのもの。
写真1 デュアルSIMスマートフォンには、2つのSIMスロットがある。写真は、SamsungのGalaxy Y Pro Duosのもの。
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 デュアルSIMとひとまとめに呼ばれていますが、実際には、動作により3つのタイプがあります(図1)。1つは、「Dual SIM/Single Standby」(DSSS)と呼ばれるもので、初期のデュアルSIM端末やデュアルSIMアダプタは、このタイプになります。DSSSでは、2つのSIMカードを装着できますが、利用時には、どちらか一方しか利用できず、2つのSIMをユーザーが手動で切り替える方式です。

図1 デュアルSIMの端末には、待ち受けなどのやり方により3つのタイプがある。
図1 デュアルSIMの端末には、待ち受けなどのやり方により3つのタイプがある。
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 現在でも、安価な端末にはこの方式を使ったものがあります。あまり意味がなさそうですが、発信のときだけ安価なSIMに切り替え、通常は公開している電話番号を持つSIMで待ち受けするといった使い方や、データ通信を行うときだけ別のSIMに切り替える(ただしその間着信ができない)といった使い方が可能です。

 もう1つタイプは、「Dual SIM/Dual Standby」(DSDS)と呼ばれるタイプで、着信待ち受けは両方のSIMで同時に行えますが、発信やデータ通信はどちらか一方のSIMのみで行います。現在の多くのデュアルSIM端末はこのタイプです。ただし、後述するように3G/2Gのデュアルモード端末では、片方のSIMでは3Gの待ち受けが可能ですが、もう一方は2Gでの待ち受けになります。

 3つめのタイプは「Dual SIM/Dual Active」(DSDA)(あるいはDual SIM/Full Active:DSFAとも)というタイプで、2つのSIMで同時に待ち受けと通信が可能なものです。こちらもデュアルモード端末では、片方のSIMでは3G通信が可能ですが、もう一方は2Gになります。