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 こういうビジネスもあったか、と最近関心したのはオンデマンドのフードデリバリーサービスだ。

 それを知ったのは、先だってギークな友人と話をしたとき。彼は一人暮らし。料理も苦手なようで、ほとんどは外食かフードデリバリーに頼っているようだ。それもできることならば、家から一歩も出なくていいフードデリバリーにしたいらしい。

 もちろん、フードデリバリーはどこでもオンデマンドだろう。電話をかけて注文すれば店員さんが届けてくれる。だが、最近のフードデリバリーサービスは、いくつものレストランを束ねてデリバリーサービスを提供していること、そして注文のためのアプリが使いやすく整っていることが特徴だ。もちろん効率的なロジスティクスを計算するアルゴリズムがその背後で働いている。

 米国には、以前から日本とは比べものにならないほど大きなテイクアウト文化があると思っていたが、テイクアウトの利用者たちが今はこの手のフードデリバリーサービスにそのまま移っているようにも感じられる。料理をしたくない、早くご飯を食べたい、夫婦間で家事分担についてケンカをしたくない。そうした人々にフードデリバリーサービスは歓迎されているのだ。

 少し調べてみると、サンフランシスコやシリコンバレー、シアトルなどのテクノロジー業界の集積地では、フードデリバリーサービスのちょっとしたバブルが起こっているようである。私の友人のように、忙しくて時間もなくデリバリーサービスを利用したい人々がたくさんいるところへ、米ウーバー(Uber)や米リフト(Lyft)などのオンデマンドハイヤーのサービスの成功に倣いたい起業家たちも多くいる(関連記事:ウーバーとグーグルが生み出す「ロボ・タクシー」、思いもよらない利用方法も)。新時代のフードデリバリーサービスにうってつけの条件がそろっているのだ。

 厳密に言えば、オンデマンドのフードデリバリーサービスには2種類あるようだ。一つは前述したように、いくつものレストランを束ねてサービスを提供しているケース。もう一つは、自分たちでキッチンとシェフを抱えているケースだ。

 前者の例として、フラック(Fluc)を挙げよう。同社は「食事のリフト風サービス」と呼ばれ、つまりはオンデマンドハイヤーのリフトの原理をフードデリバリーに応用したものだ。

フラックのWebサイト
フラックのWebサイト
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