先々週、iTunesの未来について「9to5Mac.com」の情報を元に期待を膨らませながらお伝えした。その中で、今度のiTunesでは、メタデータをかなり自由に付与できるようになりそうだと書いたが、早速読者の方から「そんなに期待できそうにないよ」とのメールをいただいた。私の期待はかなりぬか喜びに近いものだったようで、正直、かなり残念な気持ちだ。このあたり、まじめに機能強化して行かなければマジヤバいよ、アップルさん、といったところだ。
まずは訂正から。メタデータ付与のレベルは大きくは変わらない
該当の記事「デジタルコンテンツの要としてiTunesは完璧な存在になれるか?」では、「9to5Mac.com」が伝える新しいiTunes 12のメタデータ付与の画面から推測して「ユーザーがメタデータ項目を追加できる」「別ファイルも添付できるのではないか?」とした(図1)。
図で「Add Field」、「File」の部分に着目して、「メタデータの追加」、「ファイルの添付」と推測したのだが、「Add Field」は「表示フィールドの追加」、「File」は従来からある「概要」表示ではないか、とのご指摘を読者の方からいただいた。
「Add Field」は、画面内に表示させる「曲名」「アーティスト」などの表示項目を増やす機能で、メタデータとして扱える項目をユーザーのリクエストに応じて増やせるものではないらしい。また、「File」はこれまで「概要」というカテゴリー内で示されていた情報で、ファイルそのものの組成データ、たとえばサイズ、ビットレート、サンプリング周波数などを表示するためのものではないかと言う。
なんだ、そうだったのか。残念無念。読者の中にはこれまで、曲データとしてアーティスト欄にたくさんの演奏者名を入れたいのにできなくて困っていたのが、改善されるかも、と期待を寄せる方もあって、ぬか喜びをさせてしまった。大変申し訳ない。