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 Macをメインに使っている人が困ることの一つに、Windows機にしかないアプリを使わざるを得ない状況が時々あることだろう。そんな場合に便利なのがMacの中でWindowsを動かし、その中でWindowsアプリを使う「仮想環境」だ。そんな製品の一つParallels Desktopがさらに使いやすく、全体的にスピードアップし「10」として登場した。全体的な高速化、再整理されて分かりやすくなったユーザーインタフェース構成、Macとのデザイン親和性がさらに高まり、お薦めソフトに成長した。

使い勝手、動作速度、消費電力を改善。ITプロフェッショナル・企業向け環境整備も

 Macを使っていながら、その中で一つのアプリケーションとしてWindowsマシンが使える仮想化ソフト「Parallels Desktop for Mac」は分かりやすいユーザーインタフェース、環境設定のしやすさなどから人気を集めている。ユーザーインタフェースデザインもMacのOS Xテイストに合わせた作りなので、WindowsアプリもOS Xの中に溶け込む感じだ。

 新しくなった「Parallels Desktop 10 for Mac」(以下PD 10)はWindows環境のインストールやアプリ実行時に対象ファイルをドラッグ・アンド・ドロップしたりダブルクリックすることで作業開始できたり、Macのドックに表示された仮想環境のアイコンにファイルをドラッグ・アンド・ドロップすることで、関連アプリを直接開くことができるようになっている。たとえば、ExcelファイルをWindowsの仮想環境アイコンに載せると対応するOfficeアプリが直接開く。こうした工夫が加わったことで、使い勝手がかなり向上した。

 ディスク消費容量を節約する工夫も多数導入された。仮想マシンが使うディスクの高速圧縮、DropboxやiCloudなどのローカル保存領域をMacと共用して消費量を減らすなどの工夫が加わった。MacBook Airなどもともと内蔵ストレージの小さなマシンに導入した場合に効果を発揮する。

 また、仮想環境のシステムを再設計することでWindowsの動作が速くなったのも嬉しい。パラレルス社の検証によるとドキュメントを開く際に最大48%、Windowsの動作環境を丸ごと保存する「スナップショット」の作成は最大で60%速くなったという。

 設定パラメータはユーザーの利用パターンをプリセットし、ワンクリックでセットできるようにもなった。

 さらに、システム開発やサービス提供を行っているITプロフェッショナル、開発者向けに機能拡張・強化した「Parallels Desktop for Mac Enterprise Edition」も用意しており、顧客に対して仮想環境を確実・迅速に提供できるようになった。仮想CPU16個、割付RAM容量64GB、仮想マシンの中にさらに仮想マシンを構成できる「ネストされた仮想化」などもプロユーザーから歓迎されそうだ。この部分については他の仮想環境ソフトに後れを取っている部分もあったが、挽回したと言えそうだ。

 また、多数のユーザーのライセンス管理、ネットワークからマシンを起動させるNetBoot、ディスクエリアを暗号化するFileVaultなど、企業向けの基盤整備もかなり進んだ。これらの環境整備により、企業、学校教育機間、研究機関などへの大量導入がスムーズになることが期待できる。

 一方、MacのOS Xの新版、Yosemiteの登場を前にしてのリリースだけに、Yosemite上での動作が心配になるところだが、パラレルス社では新しいOS上での動作を保証している。微妙な今の時期であっても、安心して導入できる(図1)。

図1 Mac OS X Mavericksの上で複数のWindows(XP、7、8)を動作させることができる。次期OS、Yosemite上でも動作保証している。
図1 Mac OS X Mavericksの上で複数のWindows(XP、7、8)を動作させることができる。次期OS、Yosemite上でも動作保証している。
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