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 iOS 8になってから、それまでiPhoneやiPadでは封印されてきた各種機能が可能になり、ユーザーの利便性が高まっている。他社製の日本語入力機能を追加利用できたり、データ通信専用SIMでもテザリングが可能になったといったところが大きな改善点だ。しかし、iOS側の準備が間に合わなかったのか、初期バージョンにはせっかくの追加日本語入力ソフトが使えないなどの不都合が多かった。修正版の8.0.1は回収騒ぎまで起きたが、8.0.2配布で、おおかたの不都合は解消、快適な日本語入力が楽しめるようになった。

アップルは超大企業らしい対応を頼みますね

 iOS 8はこれまでにないほど大量の新機能を盛り込んで登場したが、新採用の技術、機能強化が多過ぎたのか、初期バージョンの8.0にはいろいろと不都合がたくさんあった。iOS 8の売り物新機能である健康管理アプリとの連携を司る「ヘルスキット」が動かないとか、SMS/MMSを送受信するときにモバイルデータ通信を使わない設定にしていてもたまに携帯電話網のネットワークを使ってしまう、とか…

 で、日本のユーザーにとって痛かったのはサードパーティ製の日本語入力ソフトが何かの拍子に動かなくなる、というバグ。待望久しかった手書き入力ソフト「mazec」や高い変換効率を売り物にしているATOKのiOS版の登場は砂漠でオアシスに出会ったような気分にさせられ、私はすぐその二つとも購入して、使い始めた。ところが、iOS 8.0のバグと思われる現象にぶちあたってしまった。インストールした直後はしばらく使えるがそのうち、ウンともスンとも反応しなくなるとか、目的の入力ソフトが選べなくなるとか…

 程なく、アップルからはその改修版と思われるiOS 8.0.1が配布開始されたが、こんどは携帯電話網につながらない、指紋認証機能が働かないといった根本的かつ深刻な問題を抱えていることが発覚、即刻配信を停止した。その後、数日でほとんどの問題を潰した8.0.2アップデーターが配信開始となり、被害は小規模に抑えられたが、2013年の売上高が17兆円を超える超大企業らしからぬ失態だ。これだけの規模の企業となると、その製品の品質管理に関してはまさに「完璧」が求められるのに、携帯電話の接続テストもちゃんと行われていなかった。しかも、世界市場を一斉に相手にする企業だ。各国に十分な品質管理体制が敷かれていてしかるべきなのだ。ところが、日本においても、その体制が敷かれていないのが現状だ。

 9月27日には8.0.2アップデーターが配布開始になり、サードパーティ製の日本語入力ソフト問題など、特定の機能が「使えなくなる」というほどの主要な問題は解消された。ひとまずめでたしめでたしなのだが、こんな無責任開発体制は即刻改善してほしいものだ(図1)。

図1 大量のバグをフィックスしたiOS 8.0.2。<a href=アップルのWebサイトのここに置かれた主な修正ポイントに一度目を通しておくと良い。">
図1 大量のバグをフィックスしたiOS 8.0.2。アップルのWebサイトのここに置かれた主な修正ポイントに一度目を通しておくと良い。
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