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 グーグルの即日配達サービス「Google Shopping Express」が、サービス地域と取扱商品をさらに拡大するそうだ。加えて、その名前も「Google Express」に改称した。

「Google Express」のページ
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 Google Expressの人気は、シリコンバレーにいると肌で感じられるようになっている。何と言っても、商品を配達する車を本当によく見かけるようになったからだ。ハイウェイも走っているし、サンフランシスコ市内で信号待ちをしていたりもする。また、デパートやスーパーなどの駐車場に停まっていたりして、商品をピックアップしているのだなあと想像できる。その見かける回数が、以前とは比べものにならないくらい増えているのだ。

サンフランシスコ市内を走るグーグルの配送車
サンフランシスコ市内を走るグーグルの配送車
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 Google Express(Google Shopping Express)は約1年前にスタートした。最初に配達したのは、グラノーラ(シリアルの一種)一箱だったという。当初サービスの対象はシリコンバレーやサンフランシスコ、ロサンゼルスの一部地域だけだったが、今回、シカゴ、ボストン、ワシントンも加わるという。これらの全地域で「700万人が即日配達、1200万人が翌日配達の対象になる」とグーグルは述べている。

 商品も幅広くなった。フラワーショップ、ビタミンショップ、スポーツ用品、ペットフード店、書店なども加わっている。それぞれの地域で地元の人気ショップも対象にするなど、細やかに対応しているようだ。

 グーグルは、これまでショッピングではいまひとつ成功を収めてこなかった。ずいぶん前にも「Google Shopping」というのがあったのだが、くまなく商品をカバーするアマゾンとは比べものにならないくらい品ぞろえがまばらで、頼りになるストアではなかった。

 ところが、このGoogle Expressでは著名なチェーンや地元ストアと提携するという手に出た。グーグルは、そうした店から品物をピックアップして顧客に届ける。要は、顧客のためにショッピングを代行するサービスで、オンラインショップのようなアマゾンとはビジネスモデルを異にしている。

 また、従来のシッピング代行サービスとも異なるのは、地域と顧客をうまく見極めて密集地を選んだ上、ピックアップと配達のロジスティックスを最大限効率化するような仕組みを作っている点だろう。全米に倉庫を抱えるアマゾンとは、コンセプトが根本から違うのだ。

 しかも興味深いのは、最近、デパートの「Target」で見た風景。以前は、Google Expressの配送車が駐車場に停まっているのを見かけたが、近頃は駐車場脇にGoogle Express用の専用棚が配置してあり、そこに既にGoogle Expressの袋に詰められた商品が並べられている。Targetの店員が商品を取りまとめ、グーグルの配送車がピックアップしやすいようにしているのだろう。それだけ需要が増えたことを思わせる。