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筆者が2010年ぐらいまで使っていた手帳。ページはおそらくラスベガスへ車で出掛けるときに行き方や住所などを記録したもの。当時すでにモバイルデバイスと現地のプリペイドのSIMで通信は可能でしたが、バッテリー切れや機材不調の可能性があり、こうして安全のために手帳に必要なことを書いていました。
筆者が2010年ぐらいまで使っていた手帳。ページはおそらくラスベガスへ車で出掛けるときに行き方や住所などを記録したもの。当時すでにモバイルデバイスと現地のプリペイドのSIMで通信は可能でしたが、バッテリー切れや機材不調の可能性があり、こうして安全のために手帳に必要なことを書いていました。
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 かつて、手帳は、ビジネスマンの必須アイテムでした。今はどうだか知りませんが、かつて新入社員は、言われたことは必ずメモするように言われたものです。メモとは、紙に記録することと同時に、記憶するための方法の一つだったのです。どちらかというと紙への記録は、後から参照したり、なんらかの指示を受けたことを後で確認するためのもので、大抵はメモすることで内容が脳に記憶されます(人によって違いはあるとは思います)。

 たとえ内容を記憶していたとしても、それらをすべて取り出せるとは限りません。このとき、メモは、重要なポイントを思い出すきっかけとなります。例えば、誰かから話を聞いたとき、骨子となる項目が複数あったとすると、その大半を覚えていたとしても、翌日、項目を全部挙げることができるかどうかは難しいところです。しかし、簡単でもいいからその項目それぞれの手がかりとなる記述がメモに残っていれば、それを列挙して思い出すことができます。

 なので、筆者も社会人になって、手帳や大学ノート(会社の中にずっといるような仕事の場合、手帳よりもノートのほうが便利です)でメモを取っていました。

 しかし、PCが普及し、ほとんどの仕事をPC上でこなすようにになったとき、机に向かって行なう仕事の最中にメモを取るのは、PCの役目になりました。筆者は、テキストファイルやワープロ、表計算のファイルなどを月ごとにフォルダを作って整理していました。この方法は、フォルダの中にファイルが大量に登録されないこと、フォルダ自体がある程度の記録になり、これを手がかりに、例えば去年の夏ぐらいの仕事で使ったファイルのような感じでファイルを探すことができました。

 その後、モバイルデバイスが普及すると、同じようにメモを作ることを考えましたが、うまくいくようになったのはごく最近のことです。というのは、普及当初のモバイルデバイスでは、基本的に「アプリ」を使うようになっていて、固有のファイル形式であることが少なくありませんでした。汎用のテキストを直接読み書きするものは少なく、また、フォルダへのアクセスも簡単にはできませんでした。なによりも、問題は、バッテリー寿命や機器としての信頼性から、必要なときに確実に情報を取り出せないこともあり、実は、つい最近まで、紙の手帳を併用していました。今でも、カバンの中には、最終手段として手帳とペンが入ってますが、このところ、使うような事態には至っていません。

 例えば、海外において一人で移動するようなとき、今のように常にインターネット接続ができなかったときには、行き方をメモしておく必要があります。観光地ならガイドブックのような印刷物があって、それを見ればいいでしょうが、仕事の場合、行き先が必ずしもガイドブックに載っているとは限りません。

 そんなときに、メモを記憶していたデバイスが急にバッテリー切れになったり、あるいは急に再起動して初期状態(フラッシュメモリが使えるようになったのはごく最近です)になってしまったりすると、もうどうしようもなかったからです。それで、筆者の手帳を見返してみると、最期のページは2010年1月頃になっていました。つまり4年ぐらい前まではまだ手帳を使う機会があったのです。