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 最近では、データ通信専用のMVNO(モバイル仮想通信事業者:他社の設備を使ってサービスを行う通信事業者)サービスが普及して、安価にデータ通信を行うことが可能になってきました。通話ができるものものありますが、既存の事業者でも、3Gの通話専用の契約だと、あまり高価にならないので、筆者は、通話とデータ通信のSIMを分けて使っています。そうなると、データ通信のほうは、スマートフォンやタブレットにするよりも、モバイルルーターを使うほうが、対象をいろいろと使い分けられるので便利です。

 今回は、このモバイルルーターについて考えてみることにしましょう。モバイルルーターも最近では性能や機能が上がってきており、以前に比べるとバッテリー駆動時間も長くなってきました。筆者は、パケット割引契約のない3G契約のSIMを通話専用としてAndroidスマートフォンに入れていて、そのデータ通信をモバイルルーター経由で利用しています。

通話用とデータ用に別のSIMを使う場合、タブレットやスマートフォンにデータ用SIMを入れるよりも、モバイルルーターのほうが、汎用性や外出中に操作が不要という点で有利。
通話用とデータ用に別のSIMを使う場合、タブレットやスマートフォンにデータ用SIMを入れるよりも、モバイルルーターのほうが、汎用性や外出中に操作が不要という点で有利。
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 また、仕事柄、PCを持ち歩くことも多く、8~10インチぐらいの軽量のWindowsタブレットを使ったり、場合によっては、13インチクラスのPCを持ち歩くこともあり、これらの通信もモバイルルーターで済ませています。持ち歩く機器が多いほどモバイルルーターのほうが便利です。バッテリーが大きなLTE対応のタブレットを持ち歩き、モバイルホットスポット(テザリング)を使うという方法もありますが、外出中に使うには、スマートフォンのほうが、取り回しがラクだし、筆者の場合、電話用にスマートフォンを持ち歩く必要もあり、スマートフォンとタブレットの使い分けが面倒に感じます(図1)。スマートフォンのテザリングは、モバイルルーターと比較するとバッテリー駆動時間に差がありすぎ、少し長めの外出だと、PCなどをインターネット接続するのにスマートフォンでテザリングするには、モバイルバッテリーが必須という感じです。

 しかし、モバイルルーターを使う場合、どんな場合でも、スマートフォンなどの直接使う機器とモバイルルーターの2つの機器を管理しなければなりません。また、出かけるときや帰宅時に接続先を切り替えるなどの作業が必要になります。というのは、3GやLTEによる通信は、日本の場合、室内でも安定した通信が可能なので、接続している機器をそのままにしていると、自宅には別のインターネット接続があるのに、3G/LTE側を使ってしまうことになりかねないからです。

 多くのMVNOの安価なSIMでは、速度制限を設けており、一カ月などの決まった期間内で制限なしに利用できる通信量には上限があります。このため、自宅にインターネット接続がないのならともかく、別のインターネット接続があるなら、そっちを使って、MVNOのSIMは外出専用にしておいたほうが、速度制限に引っかかる可能性が低くなります。

 また、LTEがいくら速いとはいえ、自宅などで利用可能な光ファイバーを使ったインターネットサービスの速度には劣ります。アプリケーションやシステムのアップデートなど、大量のデータ通信が必要になることもあるので、やはり自宅に戻ったときには、自宅のネットワークに接続したいところです。

 そのためには、1つには、スマートフォンやPCの設定を見なおすことと、モバイルルーター側の設定を工夫する必要があります。