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 日本ではプリペイド電子マネー型のおサイフケータイが広く使われているが、韓国では後払いのモバイルペイメントが主流となっている。複数のクレジットカード情報をQRコードやバーコードにしてスマートフォンに保存し、決済する際に暗証番号を入力してスマートフォンの画面にバーコードを表示して読み取り機にかざす。クレジットカードを持ち歩かなくても決済できるようにしている。

 また、スマートフォンに事前に銀行の口座情報を登録しておいてスマートフォンをキャッシュカード代わりに使ったり、スマートフォンから決済する金額と暗証番号を入力するだけで口座引き落としの支払いができたりもする。もちろん、日本と同じようにチップに金融情報を保存し、スマートフォンをかざして支払うというサービスもある。

 韓国で最も人気の高い無料通話アプリ「KakaoTalk」を運営するダウム・カカオは、2014年11月11日より韓国の16の銀行と提携してSNS基盤のモバイル・ペイメント・サービス「Bank Wallet Kakao」を始めた。モバイルバンキングとモバイルペイメント機能を一つにまとめ、さらにKakaoTalkのID宛てにお金を送金できるサービスを追加した。KakaoTalkという韓国の人口の8割近くが利用しているほどの人気アプリを基盤にした金融サービスということで、韓国では大変注目されている。

 韓国では結婚式やお葬式に出席できなくても、祝儀や香典を知人にお願いして代わりに出してもらう習慣がある。赤ちゃんの1歳の誕生日も会社の人を呼んで盛大なパーティーを開くので、出席できなくても招待されたら祝儀を送らないといけない。式場に祝儀や香典を届けるためバイク便を利用する人も多い。祝儀や香典を渡すから口座番号教えて、というのはなんとなく恥ずかしいからだ。

 これからはKakaoTalkのIDさえ知っていれば、本人に直接送金できるので、式場に祝儀や香典を届けるために苦労しなくてもいい。KakaoTalkのID宛て送金は手数料なし、1日10万ウォン(約1.1万円)まで利用できる。

 19歳以下の未成年者は、お金を送ることはできないが、受け取ることはできる。KakaoTalkのIDさえあれば子供にお小遣いやお年玉を送金できるので、来年のお正月が怖い。

Bank Wallet Kakaoの画面イメージ
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Bank Wallet Kakaoの画面イメージ
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