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mixiを運営するイー・マーキュリーの笠原社長

 2004年2月にサービスが開始された「mixi(ミクシィ)」。昨年来からブームとなっているソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の草分け的存在だ。8月1日にはユーザー数が早くも100万人を突破し、国内のSNSでトップを独走する。mixiを運営するイー・マーキュリーの笠原健治社長に現状と今後の展望を聞いた。

■ユーザー数の推移はどうなっているのか。

 ユーザー数は、1日5000~5600人程度の幅で増え続けている。100万ユーザーへの到達は、予想よりもやや早かった。この増え方が続くと仮定すれば、年内には160~180万ユーザーくらいに達するだろう。メッセンジャーやメーリングリストといった、各種コミュニケーションツールは、先行事例などを見ると、500万ユーザーがひとつの目安。mixiもそのくらいまでは達するのではないかと見ている。

■ユーザー層についてはどうか。

 ユーザーの属性は、だいぶ変化してきている。サービス開始当初は、「20代後半/男性/都内在住」のユーザーが多かった。現在では、年齢層も10代から50代以上まで幅広くなっている。居住地も同様に全国各地へ広がっている。女性ユーザーの伸びが顕著で、男女比は56対44に達している。男女比が1対1になるのは時間の問題だろう。

■事業の収益はどういった状況にあるのか。

 収入を得る経路は大きく3つ。広告収入、有料サービスの課金収入、ユーザーによる本やCDのレビューから生じるアフィリエイト収入がそれだ。金額自体は、広告収入と有料課金でほとんどを占める。収入は安定してきており、今年の2月から3月ごろから、単月黒字で推移している。

 広告収入を軸とする以上、ページビューはとても重要な指標だ。今のところページビューは1日5000万で、ユーザーひとり当たり50ページになる。7割以上のユーザーが3日に一回はアクセスするなど、ユーザーロイヤリティも高い。

 会社全体で見ると、当社が提供している求人情報サイト「Find Job!」からの収入が9割ほどを占めているので、mixiは100万人を突破したとはいえ、収益的にはまだまだこれから。7~8割の時間をとられているのはmixiなんですが。

■韓国最大のコミュニケーションサービス「サイワールド」など、競合と目されるサービスが続々と始まっているが、今後はどう展開していくのか。

 正面から競合するサービスとは思っていない。mixiが招待制を採用した、緩やかに閉じたネットワークなのに対し、韓国系のサービスは、基本的にオープンなサービス。誰でも使える反面、登録した当初は、知り合いもおらず何をしていいのか分からないデメリットもあるだろう。その点、mixiは知り合いからその知り合いへと、ネットワークを広げやすいのではないだろうか。

 また、他のコミュニケーションサービス同様、SNSも必要十分な機能を備えたものが登場し、ユーザーを獲得してしまえば、他のサービスが参入する余地は少なくなる。100万ユーザーという、マイルストーンを達成したこともあり、他のサービスを気にするというよりは、ユーザーが使いやすい機能を追求することに重きを置いている。

 今後も、順調にユーザー数を伸ばし、最終的にはインターネットユーザーなら一人1個のIDを所有するような、老若男女問わず利用できるコミュニケーションインフラとして普及していければ、と考えている。

(聞き手・安藤智彦=日経パソコン)