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生徒のまなざしは真剣そのもの。
実際に作業をしながら講義を受ける

 経済産業省と財団法人日本情報処理開発協会(JIPDEC)が主催する「セキュリティキャンプ2005」が8月2日から行われている。19歳以下の若い人材にセキュリティ技術の実習を行い、セキュリティ意識や技術の高い人材を育成することを目的としたセキュリティキャンプ。2年目の今回は、北は北海道から南は九州まで全国から選び抜かれた30人が参加、都内で6日間に渡って合宿形式で行われている。30人の参加者以外にも、昨年参加したメンバーがチューターとして加わっている。

 今回の最年少は13歳の中学1年生。小学生の頃からパソコンの組み立てを経験し、現在までにLinuxベースのサーバーも作成したという「強者」だ。昨年の参加者に中学生はいなかったが、今年は中学1年生の彼を含め、4人の中学生が参加している。だからといって、「見ている感じだと中学生でもまったく年上の参加者と差はない。むしろグループ討議で先頭に立つ中学生もいるくらいだ」と大会関係者は舌を巻く。

 女性の参加も昨年の2人から4人に増えた。全体のレベルとしても、「今年はカリキュラムの公示を早めたため、内容を見て参加を決めた人も多かったのではないか。そのためか、去年ほど個人でのレベル差もなく、全体的なレベルも底上げされている」(講師を担当する独立行政法人 情報処理推進機構の園田道夫氏)という。

 30人が一斉に講座を受けた昨年と違い、今年は基本的な部分を全員で学んだ後は3つのコースに分かれての講義となった。一言にセキュリティといっても「個人で興味のある部分が微妙に違う、ということを去年のセキュリティキャンプで学んだ」(園田氏)からだという。

 コースは、有害プログラムの解析やセキュアプログラミングなどを学ぶプログラムコース、ネットワーク構築に始まり、IDSやハニーポットについて学ぶネットワークコース、サーバーを安全に運用するための技術や不正アクセスについて学ぶサーバーコースの3つ。それぞれ名だたる技術者が教壇に立つと言うこともあって、生徒の目は真剣そのもの。「本当にコンピューターを触ることが好きで集まっている子たちばかり」と関係者が言うのもうなずける。

 セキュリティキャンプは今後セキュリティ関連会社のラックなどの企業見学を経て、最終日にはグループに分かれての研究発表を行う。ここで身につけた知識と経験を生かして、彼らが今後どのようなフィールドで活躍していくかが楽しみだ。
               (染原 睦美=日経パソコン)