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 プロ野球のパシフィックリーグが、IT武装によるファン獲得に乗り出した。2007年5月にファンサービスのIT化を推進する合同会社パシフィックリーグマーケティング(PLM)を設立。携帯電話への動画配信や、各球団のWebページのデザイン統一といった取り組みを始めているのだ。

 6球団の代表は定期的に集まり、新たなPLMの方針を議論している。そのメンバーの一人が、千葉ロッテマリーンズの荒木氏である。斬新なファンサービスを実施し、マリーンズを地域密着型の人気球団とした立役者だ。

 「パ・リーグは、北は北海道、南は九州まで、各球団が地元の地域密着型のプロモーションに力を入れてきました。そうした各球団の成功体験を、横展開すべきだろうという話になったのです」。PLM設立の理由を、荒木氏はこのように説明する。

 そのためには、「メディアを活用することで、従来の地域密着を重視した“点”のビジネスを“線”でつなぎ、日本列島を横断する」という戦略が必要だという。具体的な動きとしては、2006年に携帯電話で動画を配信するサービスを立ち上げた。当時は4球団のみだったが、この成果がきっかけとなってPLMが発足。現在では、パ・リーグ全球団が携帯電話の動画配信に参加した。

 2008年初頭には6球団のWebページの一括管理も開始。ページ右上には各球団のページへ飛ぶリンクアイコンも配置している。こうした連携は、各球団がバラバラにWebページを作っていた時代には、まず実現できなかった。

 「パ・リーグにはソフトバンクと楽天という、日本を代表するIT企業が参加している。その特徴を生かしたい」と荒木氏。IT駆使のファンサービスを展開し「6球団をまとめた新たな商品として考え、ファンの拡大につなげていく」と言葉に決意を込めた。