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 「パソコンにUSBメモリーを差し込んだらウイルスに感染」「検索結果の上位に表示されたサイトにアクセスしたらウイルスに感染」「メールに添付された文書ファイルを開いたらウイルスに感染」………どれもウイルス対策ソフトを最新の状態で利用していたのに起こったことだ。このように、現在は「対策ソフトを使っているからウイルス対策は万全」だと言い切ることが困難になっている。次々と生み出される新たな手口に、対策ソフトが追い付かない状況が続いているためだ。そこで、今回はカスペルスキー研究所のユージン・カスペルスキーCEOに、最近のウイルス事情やユーザーが実施すべき対策について話を聞いた。現在、同研究所のウイルス対策ソフトは、各国で着実にシェアを伸ばしている。

■なぜ、ウイルス対策に取り組み始めたのか、そのキッカケを教えてください。

 1989年秋、私の使っていたパソコンが「カスケード1704」というウイルスに感染しました。これはMS-DOSに常駐するウイルスです。サイズが 1704バイトであることから、この名が付きました。当時、ネットは普及していなかったので、フロッピー経由で感染したのだと思います。

 このとき、私はソフトウエアプログラマーとして活動していました。ウイルスに感染して、技術者として純粋に「ウイルスに感染したパソコンをどのように修復すればいいのか」という点に関心を持ったのです。これが、ウイルス対策ソフトを自作するキッカケになりました。その後、さらに研究を重ね、気が付くと 20年近くもの歳月がたったのです。