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 「USBメモリーを使うことのリスクをもっと認識してほしい」。情報セキュリティーの専門家として、一向に減らない情報漏えい事件に強い危機感を抱く。もちろん、ユーザーにとってUSBメモリーが便利であることは百も承知。その便利さを維持しつつ、安全性を確保することも十分可能だと力説する。

■これまで、本誌はUSBメモリーの活用法を何度も特集してきましたが、それに対してご意見があるそうですね。

 正直言って、すごく恐いと思います。USBメモリーを使って仕事の効率を高めようという企画趣旨はよくわかります。しかし、データを持ち運ぶことのリスクにはあまり触れていないし、セキュリティー対策も不十分です。

 ご存じのように、ここ数年、USBメモリーの紛失による個人情報の流出事故が多発しています(図1)。なかには、かなり機密性の高い情報もあり、漏えいした企業は大きなダメージを受けています。もはやUSBメモリーは単なる消耗品ではありません。これを紛失するのは、何億円もの大金を落とすのと同じです。その辺りのリスクをもっと啓発してほしいのです。

図1 USBメモリーの置き忘れによる、個人情報の紛失は後を絶たない。事例を見てわかる通り、悪意による持ち出しよりも、“持ち帰り残業”で帰宅途中に不注意から紛失したケースが多い。わずかの気の緩みが命取りになるわけで、身につまされる事例ばかりだ
図1 USBメモリーの置き忘れによる、個人情報の紛失は後を絶たない。事例を見てわかる通り、悪意による持ち出しよりも、“持ち帰り残業”で帰宅途中に不注意から紛失したケースが多い。わずかの気の緩みが命取りになるわけで、身につまされる事例ばかりだ