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 Flashを正式サポートした「Acrobat 9」シリーズの発表、日本語に対応した「AIR(Adobe Integrated Runtime)1.1」の公開など、2008年に相次いで新しいソフトやサービスを提供しているアドビ システムズ。ギャレット・イルグ社長に新しいAcrobat 9の魅力や今後の戦略について聞いた。

■最新のAcrobat 9の特徴は。

 一番の特徴はFlashの正式サポートです。マクロメディアを買収し、今までも各製品で連携を強化してきました。PDFについては今回のAcrobat 9におけるFlashのサポートで、製品としての完全な統合を図り、ベストな形でユーザーにお届けできると考えています。

 PDFは文書管理だけにとどまらず、コミュニケーション機能を通してビジネスにおける生産性を向上するのが目的です。(Flashの再生プレーヤーがパソコン内になくてもPDF上でFlashコンテンツを再生できたり、PDF内のFlashコンテンツにコメントを付けられるようになるなど)Flashを正式にサポートすることで、そのコミュニケーション機能をさらにパワフルなものにできたと思っています。

■PDFが作成できるSaaS形式の「Acrobat.com」との連携も強化している。

 Acrobat.comでは、Acrobatで作成したPDFをスムーズにアップロードし、他人と共有できるようにしています。まだこういったサービスがどれくらい人気が出るかは分からないし、経験を積んでいかないと分からない部分も大いにあります。ただ、言えるのはアドビ システムズとしては一歩ずつではあるけれども、SaaSを確実に注視しているということです。

 Acrobat.comに関しては、現在は英語でのみの展開ですが、2008年7月28日には日本語にも対応する予定です。有料にするか無料にするか、サービス形態は米国と同じにするかどうかはまだ決まっていません。ただ、単なるPDF作成の機能を有料で展開するのはもはやそのコストに見合わないということは認識しています。それだけでは商品にならないことは、我々が廉価版のPDF作成ソフトAcrobat Elementsを販売終了したことからも分かるはずです。AcrobatはPDFの単なる作成以上の機能にその価値がある製品です。

 家族でPDFを作成したり活用したりするようなシーンは、Acrobatのパッケージ製品ではターゲットとしていません。そういったユーザーには、SaaSのAcrobat.comで対応できると思っています。ただし、家族であっても画像や動画などを多用してコミュニケーションを図るという場合だと、当然Acrobatのパッケージ製品が必要になってくるはずです。