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 障害を持つ高校生/高卒生の支援プログラム「DO-IT Japan 2008」が、2008年7月23日から東京で開催された。マイクロソフトは、このプログラムに共催という形で参加している。同社でアクセシビリティに関する取り組みを率いるのが、最高技術責任者(CTO)である加治佐 俊一氏。マイクロソフトがアクセシビリティに取り組む理由や、開発の体制などについて聞いた。

■アクセシビリティに取り組むことで、マイクロソフトにはどんなメリットがありますか。

 アクセシビリティは企業市民活動としてももちろん重要ですが、マイクロソフトのビジネス機会を拡大することにもなると思います。パソコンが一定の水準までアクセシブルになれば、それだけ多くの人に使ってもらえるからです。そしてユーザーが増えれば機器やソフトウエアは安価になり、入手しやすくなるという良い循環が生まれます。

 ただ、現時点ではまだユーザーが少ないので、残念ながら高価です。アクセシビリティを向上させるには、そのための機器やソフトウエアの開発が、ビジネスとして成り立つようにしなければならないと考えています。

■アクセシビリティをビジネスにするために、必要なことは何ですか。

 ある障害にとって便利な機器があったとします。これがほかの人たちにとっても便利なら市場は広がるのですが、なかなかそうはなりません。この状況を変えたいのです。

 例えば、マイクロソフトのパートナー企業が開発している、Office文書を読み上げるソフトがあります。目の見えない人以外でも、新聞や書籍の内容を通勤電車の中で聞く、といった用途に使えます。ここに、お金の流れが発生する可能性があるのです。Windowsの「拡大鏡」やショートカット機能のように、障害を持たない人にとっても便利なアクセシビリティ機能はほかにもあります。

 Webサイトでリッチな表現を実現するための技術「Silverlight」にも、次期バージョンである2.0でアクセシビリティ機能が盛り込まれます。動画などのコンテンツに対しても代替テキストを付け、読み上げソフトによってコンテンツの内容が分かるようにする、といった機能です。実はこのテキスト情報、検索という側面でも便利に使えます。つまり、障害を持たない人にとっても有効なのです。こうした使い方を、もっと広めていけたらと考えています。