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■気象庁などにはベテランの予報官がいて、いくらコンピューターでも、そういう人のパターン認識能力にはかなわないんだと聞いたことがあるんですが。

 それは昔の話で、いまはコンピューターの数値予報が人間の経験知を上回っています。数値予報を人間が妙に直すと、かえって間違ってしまうんです。例えば、1990年11月30日に、観測史上最も遅い台風が紀伊半島に上陸しました。その5日前から、数値予報は上陸を予測していたんです。私は経験知から「まさか」と思い、そのことを新聞にも書きました。そしたら、コンピューターの予測通りに台風が来た。このときは本当にショックで、それ以来、私は数値予報の信奉者です(笑)。そして、数値予報にはむやみに触らず、その背景をわかりやすく解説するお天気キャスターになりました。


■森田さん自身がパソコンを使われたのは早かったんですか?

 気象協会にいた1980年代に、個人でパソコンを買うのが流行りましてね。私も見栄を張って、シャープのパソコンを買ったんです。50万か60万円したかな。でも結局は、ワープロとして使っていただけでした。もったいなかったなあ(笑)。いまは会社のグループウエアなども使っていますが、自分で書いたブログの原稿をサイトにアップしたりといった面倒なことは、そういうことが得意な人に任せています。すごい人がたくさんいるし、そのほうが効率が良いじゃないですか。だから私が一番親しんでいるデジタル機器はゲーム機なんですね。いままでに一番ハマったゲームは「トルネコの大冒険II」というRPG(ロールプレーイング)ゲーム。何年間もかかって、何千時間も費やしました。その間、本もあまり読まず、映画も観られなかった。去年、ようやく足を洗いましてね。いまはニンテンドーDSで将棋ゲームをやっています。

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■将棋もお好きで?

 24歳のとき、先輩に負けたのが悔しくて、将棋教室に通ってアマ三段まで取りました。たいていの人には負けないんですが、3年前に、「激指(げきさし)」という将棋ソフトに負けたときはものすごくショック。去年は、「ボナンザ」というソフトが渡辺明竜王と対戦しましたが、あの強さにもびっくりしましたね。悔しいけれど、天気予報も将棋も、コンピューターに負けちゃいそう。勝ち負けではなく、人間だからこそできることに目を向けるべきなんでしょうね。

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 遊び心豊かな森田さんは、通勤中に発見した「変なもの」をデジカメで撮ってブログで紹介するのも楽しみだとか。最近の自信作は数寄屋橋にある関東大震災の慰霊の銅像。みなさん、探してみて!