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 マイクロソフトOfficeの操作に長けた学生が世界中から集まり、そのスキルを競い合う。そんな大会があるのをご存知だろうか。「Microsoft Office 世界学生大会」だ。2008年7月31日、2008年の決勝戦が、米国ハワイ島で開催された。

 大会にはWord部門とExcel部門が設けられている。47の国と地域から4万3748名ものエントリーがあり、決勝戦には各国から計44名が参加した。Word部門の日本代表は、お茶の水スクール・オブ・ビジネスに通う井原侑子さん(18歳)。残念ながら優勝はならなかったが、全体の19位という好成績を残した。

 自分が日本代表に決まったときには「何かの間違いではないか」と驚いたという井原さん。出場権を得るまでにどれほどの勉強を重ねたのか、世界大会に参加することでどんな経験ができたかを聞いた。

勉強期間はわずか2週間

 井原さんがこの大会にエントリーしたきっかけは、「学校に薦められたため」。エントリーするには、Officeアプリの利用スキルを証明する認定資格「Microsoft Office Specialist(MOS)」または「Microsoft Certified Application Specialist(MCAS)」の取得が条件だ。合格した人の中から優秀者が選ばれ、世界大会へと出場する。井原さんの通う学校ではMOSの受験が必修だったため、MOSの受験時にこの大会へのエントリーも済ませたというわけだ。

 実は井原さんがWordを本格的に勉強したのは、わずか2週間。井原さんが通う専門学校が、入学後2週間以内にWordのMOSの取得を目指すカリキュラムを設けているためだ。入学後、毎日6時間の勉強を10日間続け、MOSに挑戦した。満点を取る生徒は井原さん以外にもいたというが「井原さんの場合、こういう場面ではこの機能を使えばよい、という判断がとにかく速い」(お茶の水スクール・オブ・ビジネスの楳村麻里子教諭)。試験時間50分のうち、15分ほどで回答を終えた。その正確さと速さが評価され、日本代表に選ばれた。

 井原さんのように、Wordのスキルを素早く身につけるコツはあるのか。楳村教諭によれば、「素直であること」が一番のポイント。自分流の操作法に固執すると、新しい機能や知識はなかなか身につけられない。素直な気持ちで知識を吸収することで、操作スキルがスムーズに向上するのだという。

英語に対する苦手意識を払拭

 世界大会ではMOSと同様の試験が行われ、成績によって順位が決まる。出題のスタイルは似ているものの、MOSに比べて難易度はかなり高かった。井原さんが受験したMOSの「スペシャリスト」レベルよりも一段上の、「エキスパート」レベルの問題も少なからず含まれていたという。回答には苦戦したが、同時に「Wordの奥深さを感じた」と井原さん。Wordといえば書類を作成するソフトで、日付を入れて文字飾りを付けて……といった作業をするものだと思っていた。しかし試験を通じて「“こんなこともできるの?”という発見をした。試験問題から、使い方や機能を学んだ部分もあった」(井原さん)という。

 世界中から集まった学生たちとの交流も財産になった。英語に苦手意識があって最初のうちは戸惑ったが、コミュニケーションをしたいという気持ちが高まり、だんだん単語を拾えるようになった。最後は、冗談を言って笑い合えるまでになったという。特にアジア圏の学生とは、日本のドラマや有名人の話で盛り上がった。「これまで同世代の外国人と話す機会はなかった。今回の世界大会は、とても貴重な経験になった」(井原さん)。将来は、今回の経験を生かせるような仕事に就きたいという希望を持っている。

「Microsoft Office 世界学生大会 2008」決勝戦レポート