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 「Eye-Fi Share」(以下Eye-Fi)は無線LAN機能を内蔵したSDメモリーカード。一般のSDメモリーカードと同じようにデジタルカメラに挿入して写真を撮ると、その写真を無線LAN経由で、指定したオンラインアルバムやパソコンに転送してくれる。

 思い付いたのは、友人の結婚式がきっかけだという。「招待客はみんなたくさん写真を撮っていてね。お互い、『撮った写真を後日送るね』と約束して別れた。でも、誰も送らなかったんだよ。僕も含めて」。

 なるほど、ありがちな話だ。コーレン氏は言葉を続ける。「デジカメが広がって、写真を撮るのは簡単になった。でもその写真を共有したり、印刷したりはあまり簡単になっていないんだよ。この状況を何とかしたかったんだ」。

 コーレン氏と共にアイデアを練ったのは、米国のシリコンバレーで働く友人たちだ。アップルやシスコシステムズ、アセロス・コミュニケーションズなどの企業から仲間が結集。2006年に最初のプロトタイプを完成させ、2007年には米国での発売にこぎ着けた。

 Eye-Fiの登場で、写真の楽しみ方は変わるだろうか。この質問に、コーレン氏は「まだ分からない」と前置きした後、「ただ、米国では写真を撮るときに考えることが変わってきているとは思う」と答えた。米国での調査では、Eye-Fiユーザーの半数以上は写真を撮影してから24時間以内に写真をネットやパソコンに転送しているという。日中、母親が子供の写真を撮り、オンラインアルバムにアップロード。父親がオフィスでそれを見るといった使い方をしているユーザーもいるらしい。

 「これまで、多くの人はせっかく撮影した写真をカメラの中に閉じ込めたままだった。でも、本来は写真の中の思い出が新鮮なうちに友達や家族とシェアしたいもの。それには一役買っているんじゃないかな」。