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 2009年の幕が明けた。パソコン市場では、今年、何に注目が集まるのだろうか。昨年ブームになったミニノート(ネットブック)の普及がさらに進み、パソコン市場をけん引する存在に成長するのか。2月に試験サービスが始まる広域ワイヤレス通信「モバイルWiMAX」がユーザーに受け入れられ、屋外でのパソコン利用が進むのか。多くの人が口にする「クラウド」がさらに進化し、サービスやアプリケーションの面で新たな動きが出てくるのか。今回は、 2009年の業界動向と、ユーザーが期待すべき分野について、インテルの吉田和正社長に語ってもらった。

■2009年の注目分野は何でしょう。

 やはりモバイルです。2009年は「モバイルイヤー」と言っていいと思います。各メーカーが革新的なモバイル機器を作ろうと意欲的に取り組んでいますし、インテルも新しいプロセッサーを通じて、新しいカテゴリーを展開したいと考えています。ユーザーの選択肢は増え、モビリティの裾野は確実に広がるでしょう。

 具体的には、2つに期待しています。一つはネットブックです。現在、ほとんどのネットブックにインテルのAtomプロセッサーが搭載されています。これから、Atomはもっと小さく、高性能になり、消費電力も低くなります。これによって、ネットブックもさらに小さく、そして薄く、軽くなって、今よりもモバイル機器らしい機能とスタイルを備えるようになるでしょう。ネットブックとは違う、どちらかというとスマートフォンに近い小型のモバイル機器が活性化するのも2009年の注目ポイントです。当社では、このような機器をMID(モバイルインターネットデバイス)と呼んでいます。

 もう一つの期待は、広域なワイヤレス環境の整備です。ネットブックをはじめとするモバイル機器を外へ持ち出せば、さまざまな形で無線を使うことになります。それを支えるのが、夏に商用サービスが始まる予定のモバイルWiMAXです。

 インテルは2003年に、初めてチップセットに無線LAN機能を付加しました。今後はWiMAXを追加し、すべてのノートパソコンに無線LANと WiMAXの両方が入るようにします。この変化は、最初は一般的なパソコンから起こりますが、その後はネットブックや、MIDのような小さな機器に波及するでしょう。戸外ではWiMAX、オフィスや家庭では無線LANと、高速の無線インフラが利用シーンに応じて整うことになります。つまり、どこにいても情報を受けられる、共有できる、送れる、という夢のような世界が実現するのです。例えば、営業マンが出先でモバイル機器を使うようになれば、営業活動の効率化やサービスの質の向上を果たせるでしょう。

■今年は、ネットブックがパソコン市場をけん引するということでしょうか。

 今のところ、ネットブックは2台目、3台目のパソコンとして購入するケースが多く、実際にモバイル機器として使っているケースは少ないようです。つまり、ネットブックはまだ新しい世界を創造するに至っていません。

 私はネットブックによって、新しいモバイルユーザーを獲得したいと考えています。例えば、携帯電話の3インチ強の画面では物足りず、より多くのことをするために画面の大きい機器が欲しいと考えているような人。インターネットを簡単に、パソコンに近い感覚で身軽に楽しむのに、ネットブックは最適です。

 ただ、ネットブックは一般的なノートパソコンと全く同じことはできません。例えば、アプリケーションの機能をフルに活用したり、クリエイティブな作業をしたりする場合など、Atom搭載のネットブックと高性能プロセッサー搭載のノートパソコンとでは、ユーザー体験に明らかな差が出ます。