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 Mobile World Congress 2009の開幕直前にプレスカンファレンスを開催し、新端末「Idou」と「エンタテイメント・アンリミテッド」という新たなメッセージを打ち出したソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(関連記事)。どんな意図で新戦略を打ち出したのか。同社の端末・サービス開発と戦略を統括するキー・パーソンの坂口立考コーポレート・バイス・プレジデントに話を聞いた。

■ソニー・エリクソンにとって今年はどんな位置づけになるのか。

 Mobile World Congress(MWC)に参加する目的の一つは、世界中の通信事業者と話すこと。原点に戻ってコミュニケーションこそエンタテインメントであること表明し、それに沿った端末やサービスを作ることを約束したかった。景気が悪化する中で、業界全体の在り方も変わってきている。ソニー・エリクソンとしてやっていく意義を改めて表明した。今回、昨年のMWCで発表したXPERIA(関連記事)の話をしていないが、別に意図があるわけではない。XPERIAについては製品の出荷に合わせて今後、ちゃんと説明する。

■「エンタテインメント・アンリミテッド」というメッセージと今回のIdou、どちらが先に出てきたのか。

 エンタテインメント・アンリミテッドというメッセージが先で、Idouはいくつかある商品の一つだ。タイミング的に合ったのでIdouを今回の説明に加えた形だ。

 エンタテイメント・アンリミテッドで重要なのは、商品を作る上での思想的な部分だ。例えばソニー・エリクソンは「PlayNow」というコンテンツ配信サービスを運営しているが、DRMフリーにこだわっている。PlayNowで買ったコンテンツをiPodでも聞けるといった、ユーザーにとっての利便性を追求する姿勢だ。このように固定観念にとらわれず、制限なしにエンタテイメントを追求する姿勢を打ち出したかった。

 これは我々に対する自戒の念もある。「端末プラットフォームにSymbianを採用」などと表明したり、業界全体がテクノロジにどっぷり浸かっている。SymbianやWindows Mobile、Androidなど何を使おうが関係ない。簡単ではないが、このような境界を取っ払おうというメッセージを込めた。そういうものも外に出し、変えていくという約束をしない限り未来はない。単なる安い電話が欲しいのであれば他社の電話を買う方がいい。出荷台数を誇るのではなく、我々はソニー・エリクソンらしさを追求し、エンタテインメントという中で新しいユーザー・エクスペリエンスを作り上げていきたい。

■ソニー・エリクソンやノキアの動きを見ていると、端末ベンダーがサービス分野に積極的に進出する動きが見える。今後、事業者との間でコンフリクトが発生するのではないか。

 コンフリクトも含めてエコシステムと言えるのではないか。最終的にはユーザーが決めることだが、ソニー・エリクソンとしては事業者とはできるだけコンフリクトを起こさないような進め方をしている。実際、現場ではぶつかり合いは起きていない。ノキアやアップルのようなやり方は柄に合わない。ただ事業者に言われていることをだけをやっても面白くないので、我々がやりたいことを事業者に提案する形を取っている。