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 野球、サッカー、バレーボール、アメリカンフットボール──。さまざまなスポーツの現場でパソコンを見る機会は増えた。スポーツでデータ解析を重んじることは、いまや珍しいことではない。北京五輪金メダリスト北島康介選手のコーチである平井氏も古くからデータ解析に着目してきた一人だ。選手から絶対的な支持を得る平井氏のコーチングには、どのようにデータが生かされているのだろうか。

■いつごろからデータ解析を。

 86年に東京スイミングセンターに入社して、よく筑波に合宿に行っていたんですね。筑波大学は当時Macintoshを使って競泳者の動作分析をしていました。その担当者が、人間の体を線で表して、いろいろなスタートや泳ぎの形を見せてくれた。僕はそれがすごく面白かったんです。

 ただ、当時はコンピューターも高いし、僕は専門家じゃない。ビデオを撮って選手に見せるなどしていました。ほかにも分析ができないかなと思って、秋葉原とかに行って相談もしていましたね。

 ソフトを使って自ら分析するようになったのは2005年です。アテネ五輪が終わって、(北島)康介が泳ぎを崩していたときです。

 それ以降、試合だけでなく、練習中も全部ビデオを撮って分析しています。ワンストロークの間に何メートル進んでいるかなど、細かいところまで数値化するようになりました。