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 スマートフォン市場に本格参入した台湾Acer社の責任者であるAymar de Lencquesaing氏(Acer社シニアコーポレート副社長、スマートハンドヘルドビジネスグループ社長)に話を聞いた。同氏は、元Packard Bell社(一時、日本のNECが出資していたことがある)のCEOだったが、Acerが同社を買収したのを機に、Acerに移籍した。

■Acerは、過去にPDAなどを出荷していましたが、その延長としてスマートフォン市場に参入したということでしょうか。

 今回の参入はまったく新しいビジネスで、これまでの製品とは関係ありません。このために、Acerは昨年3月、台湾で第2位のスマートフォン企業であるE-Ten社を買収しました。

■現時点での目標は何でしょう。

 来年、再来年ということではなく、長期的な目標は、世界で3位以内に入るスマートフォン企業になることです。

■どのような形で市場に参入するのでしょうか。

 まずは、今年4月に4機種を投入します。スマートフォンも携帯電話と同じく、人により使い方がさまざまです。このため、1台ですべてに対応することはできません。価格レンジについても同様です。

 最初のラインアップとしては、GSM/EDGE(高速データ通信規格)のみに対応した低価格のものから、スライド式キーボードを備える最上位機種まで合計で10機種を用意します。いくつかの機種では、カラーバリエーションも用意します。

■どのレンジの価格を想定していますか。

 価格といっても、販売形態によって違います。携帯ネットワーク事業者経由での販売の場合、一番安いものは「0ドル」になるでしょう。価格を付けるにしても、数十ドル以下になると思います。上位のM900などの機種は300~400ドルぐらいを想定しています。

■販売はどのように行うのでしょうか。

 製品はAcerブランドで発売しますが、基本的な販売ルートは、携帯ネットワーク事業者を通じて行います。ただ、国や地域によって、スマートフォンや携帯電話の販売形態がまったく異なっています。米国では、ほとんどが携帯ネットワーク事業者による販売ですが、ロシアでは、リテール販売が普通です。EU圏では、事業者経由が7割ぐらいになってます。現在、さまざまな携帯ネットワーク事業者と話をしている最中です。

■買収したE-Ten社は、さまざまな携帯ネットワーク事業者と深いつながりをもっていたのでしょうか?

 そういうわけはありません。なので現在、いろいろと営業活動を行っている最中なのです。

■開発は主にどこで行っているのでしょうか?

 基本的な開発は、台湾と上海で行っています。買収したE-Ten社は、端末の開発を自社で行っていて、製造を外注していました。基本的には、このシステムを使っています。

■事業者経由の販売だと、各事業者によって要求や仕様が違ってくると思いますが、どのように対応するのでしょうか。

 基本的な仕様は同じでも、事業者側の要求は、それぞれまったく違っています。基本的には、工場ですべての事業者向けの仕様に合わせた製造を行う予定です。