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 マイクロソフトは2008年12月に、統合オンラインサービス「Windows Live」を全面リニューアルした。同社はここ数年、「ソフトウエア+サービス」を製品の基本戦略に掲げており、その一環に基づいた刷新内容となっている。昨今のはやりであるクラウド型のオンラインサービスとして、複数のメニューを有機的に結合するなど機能を強化した。では、そのうち基幹サービスである「Windows Live Hotmail」(以後、Hotmail)は、どう変わったのだろうか。改めて、日本の担当者に話を聞いた。

■リニューアルで、Hotmailが最も変わった点は何でしょうか。

 日本で利用しているユーザーにとって最大のニュースは、Hotmailのサーバー設備が日本国内に配備されたことです。昨年から準備を始め、2月初旬以降、一部ユーザーから順に、それぞれのメールデータを国内サーバーへ移設する作業を進めています。実は、米国以外にその国専用のサーバーを配備するのは、米マイクロソフトとしては初めての試みです。国内のブロードバンド環境はここ数年ものすごい勢いで発達した結果、サーバーまでの距離が遠いことによる影響が見逃せないほど目立ち始めました。1万キロ近く離れた北米にあるサーバーにアクセスするのですから、それだけ遅延が大きくなるのは当然でした。

 自社調査ですが、メールの保管場所を国内に移設した結果、昨年8月の時点より表示にかかる時間が8割程度も短くなっています。例えば、目的のメールをクリックして内容が表示されるまでに1秒かかっていたとすると、0.2秒に短縮される計算です。なんらかのリンクやボタンをクリックした際の体感速度が、すべて向上しました。こうした高速化は、Windows Liveを全面リニューアルしたことによる効果も含まれています。Windows Liveの一新だけで7割近く表示速度が短くなっていますから、日本のユーザーだけプラス1割分、ほかの国のユーザーより効果が上積みされているわけです。

 実は、国内にサーバーを配備するに当たり、1月に総務省に対して電気通信事業者としての届け出を提出しました。これで日本のマイクロソフトも、Webメールサービスを提供する国内企業と同じ土俵に上がったと自負しています。かといって、ADSLなどなんらかの接続サービスを提供する意図や計画は一切なく、Hotmailの安定性や安全性を高めることに、今後全力を投じていく考えです。

■ライバルのグーグル「Gmail」は、保存可能な容量を増やしています。

 リニューアルに伴い、メールの保存容量を事実上無制限にしています。従来は5GB止まりでした。大量の写真をやりとりする人でも、容量を気にしなくて済むようになります。運用方法は、全ユーザーにまず5GBを割り当て、毎月利用状況をチェックします。5GBを越えそうな人に対してのみ、翌月に500MBを追加します。翌月、さらに5.5GBを超えそうなら、翌々月に500MBをまた追加します。こうして毎月500MBずつ延々と増やしていけるので、事実上無制限のメールサービスとして使っていただけます。