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 「ライフハック」と呼ぶ仕事の効率化テクニックを、独自の理論に基づいて編み出し続ける小山龍介氏。関連する著書も数多く手がける。早くから、アップルの携帯電話機「iPhone」やPFUの文書スキャナー「ScanSnap」といったツールにも注目。積極的に最新のデジタル技術をライフハックに採り入れることでも知られている。

 そんな小山氏が、「整理 HACKS!」(東洋経済新報社)を7月に出版した。テーマは「1分でスッキリする整理のコツと習慣」。仕事にとどまらず、日々の生活をも効率化してしまう2009年における最新ライフハック術をまとめたものだ。デジタル仕事術の達人である小山氏に、ビジネスパーソンが中心である「PC Onilne」の読者に向け、ぜひ身に付けておきたい仕事術について語ってもらった。

■この1年間で、デジタル仕事術を取り巻く環境に、最も変化をもたらした存在は何でしょう。

 いわゆる「クラウドコンピューティング」が身近になったことですね。数GBものデータをサーバーに保管しておき、これを高速に参照できるサービスが続々と登場してきました。おまけにそれらは無料だったり低料金だったりで、個人レベルでも使えます。代表的なのが「SugarSync」「Dropbox」。いずれも新種の同期型オンラインストレージサービスです。ポイントは、パソコンとクラウドが密に連携できる点。おかげで2009年は、デジタル仕事術が従来より一歩先の次元に進んだと考えています。

 例えば、この1年で最も変わったシーンとして、チーム内でのファイル共有が挙げられます。SugarSyncやDropboxを使うと、自分のパソコンのあるフォルダーの中身を、サーバーを介してチームの別のメンバーのパソコンのフォルダーと完全に同じ状態に保てます。同期してしまえば、オフラインでも読み書きできる。誰かが、ファイルを更新または作成・削除をしても、次にネットにつないだ際に再び最新の状態に同期し合う。お互いのフォルダーの中身は、常に最新の状態に保たれるわけです。

 おかげで、会社内のファイルサーバーのように、物理的に社内にいないと使えないとか、旧来のオンラインストレージのようにネット環境がないと使えないとかがなくなりました。制約から解放されて、ファイルをいつでもどこでも共有できるようになったことは大きな変化ですね。

 私は普段、家にあるデスクトップパソコンと、ノートパソコン3台を併用して仕事をしていますが、これらすべてをSugarSyncで同期させています。どのパソコンをどこで使っても、常に仕事の続きが始められる。OSの壁を越えてファイルを同期できるのもポイント。根本的に仕事の進め方の概念が変わったように感じています。