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 ベストセラーになった書籍「生協の白石さん」が発行されたのは2005年。「しゃけとば置いてください」「単位が欲しいです」など、十人十色の要望を出す学生と、ウイットに富む文でそれに答える“生協職員・白石さん”のやり取りは、多くの人に笑いをもたらした。

 一躍有名人になった白石氏だが、「学生の要望を集める『ひとことカード』はどの大学生協にもあります。自分が話題になったのは、たまたまです」と照れくさそうに振り返る。

 その白石氏は現在、東京・渋谷にある東京インターカレッジコープで店長を務めている。東京インターカレッジコープは、学内に生協がない大学の学生や教職員が個人で加入する生協だ。店舗はあるが、文具や書籍の販売コーナーはなし。学生が店舗に来るのは、主に運転免許取得や学生旅行の相談、受け付けのときだ。パソコンや書籍などの注文はWebサイトや電話、ファクスで受け付けている。

 大学内の生協と違うのは、学生との距離感だ。「学内にあれば日常的に学生に会います。それに比べると、等身大の学生を知る機会が少ないんです」。

 そこで、取り組んでいるのがWebサイトを介した情報発信。Webサイトでお買い得商品やお薦めサービスを紹介する。「定期的にダイレクトメールも発送しますが、ネットの方がリアルタイムに情報発信できますから」。

 今後は学生とのコミュニケーションにも活用したいという。「生協の白石さん」で注目されたひとことカードのWeb版も近々公開する予定だ。Webサイトを通じて学生に要望をもらい、それにブログ形式で答える。「ひとことカードを機に大学生協を身近に感じてくれた学生もいます。東京インターカレッジコープでも学生に親しみを持ってもらえる取り組みをしていきたい。そして、入学から卒業まで、がっちりサポートしたいですね」。